一つになる道だけが、生き残る道

田中富広会長のメッセージ
 「『原理』から見れば、本来の、いわゆる堕落していない本然の子女は、その親を中心として生活する。そうでしょう。親に侍り、親に孝行する自分として、親が知らないところでも父母と心情的信頼関係を築く」(1967年6月24日、真のお父様)
 宇宙の根本は、父子の因縁です。父母の子女に対する絶対愛の前に、永遠に変わることのない孝情を美として捧げ、その信頼と保護圏の中で、兄弟姉妹の情も育まれるのが「原理」です。
 兄弟姉妹が互いに愛し合い、互いに誇りに思う心情文化がつくられるには、父母の存在が必要不可欠です。父母の愛は、年齢を超え、個性を超えて、兄弟姉妹の関係を強く結びつける魔法の力を持っています。それは、子女たちがそれぞれで築いた父母との心情的信頼関係の度合いが強ければ強いほど、兄弟姉妹の関係をより強固にしてくれる接着剤となるのです。

サタン勢力がまく分裂の種

 本年、日本家庭連合は創立六十三周年を迎えました。真の父母様は、草創期から、勝利の秘訣は「一体化」であることを強調し、一つにならなければサタンに奪われると諭されました。
 真のお父様のご聖和後、真のお母様も、日本の食口のために、「우리는 하나다(私たちは一つ)」と揮毫してくださいました。
 勝利の道は、「一体化」「一つになること」なのです。しかし、サタン勢力は巧妙に侵入し、分裂と闘争の種をまいていきます。アベルとカインの分裂、組織の分裂、夫婦の分裂、親子の分裂……、サタン勢力がまく分裂の種は、どんな所にも根を張ろうとし、環境を選びません。
 「私(お母様)は、私たちの指導者たちを見ながら、このような面に思いをはせています。互いに愛し合い、誇りに思う文化が定着していません。私たちは、互いに大事にし、愛し合う気持ちが、世の中のどの団体よりも強くなければなりません。……高くなろうとばかりするのではなく、互いにために生き、育て合い、誇り合うようになれば、全体が大きくなれるのです。自分だけが優れていると考え、自分が最高であると考えて、自分の考え以外にはないと思う団体や個人は、発展しません」(2013年9月23日、真のお母様)
 分裂の誘因は、「自分」を優先することです。自己中心的に進めば衰退していき、ために生きる生活を実践していけば発展するようになっています。
 その「自分」よりも、より優先すべきが父母の心情であり、父母の事情であり、父母の願いです。そして、父母の心情に立って兄弟姉妹に向き合い、関心を向け、耳を傾けるならば、そこには分裂の種がまかれる隙がありません。
 往々にして、兄弟姉妹間の争いは、父母に関心を向けず、父母の気持ちが分からず、父母の深い心情をよく推し量ることができないところから生じます。それは、兄弟姉妹の争いを見詰める父母の心の痛みを慮る心のゆとりがないがゆえです。

真の父母と共に生きる道

 私たちには、人類の真の父母様がいます。子女である私たちを愛するために、その生涯を費やしてこられた、真の愛の実体がいらっしゃいます。
 たとえ怨讐圏にある命であっても、愛することに気が狂ったかのように、その生涯を捧げてこられました。そのご生涯の全てが私のためにあったと受け止めた瞬間に、私と父母との間には、分裂の種がまかれる隙がなくなるのです。真の父母様が立てられた勝利圏の恩恵は全て、私たち子女のためなのです。
 私たちの目標は一つです。天の父母様(神様)と天地人真の父母様を中心とした一つの世界、統一世界をつくることです。私たちには、真の父母様を中心とした、真の家庭としての強い絆があります。どんな瞬間も、どんな迫害の中にあっても、どんな試練の中にあっても、天の父母様の夢が私の夢であり、真の父母様の願いが私の願いなのです。
 誰もが願う幸福な人生と平和な世界を、真の父母様を中心とする私たちは必ず築くことができます。今が人類救援摂理歴史において千載一遇のチャンスなのです。
 人類の真の父母様と同じ時代圏に生を享けた者として、天の父母様に侍る一つの世界、人類が同じ兄弟姉妹として大家族世界になるその日まで、力強く、勇気を持って前進しなければなりません。
 「一つになる道のみが、生き残ることのできる道であり、また、誤りゆく、全ての地球の環境問題などを改善する方法を見つけることができます。日本にも多くの問題があるでしょう? 私たちが侍るべき真の父母様に侍って一つになるとき、全ての問題点が一つ一つ除去されていきます」(2013年10月16日、真のお母様)

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