血と汗と涙の歩みをもって、天が感動する二〇二二年にしていきましょう

 一月十一日、東京・渋谷の松濤本部で「天の父母様聖会 神日本大陸 二〇二二新年出発式」が行われました。会長団、全国の地区会長、本部局長らが集う中、メッセージに立った天の父母様聖会の方相逸・神日本大陸会長は、二〇二二年の五大方針を示し、「真のお母様の心情、事情、願いに一致し、神統一韓国の実現に向けて、二〇二二年を飛躍の年にしていきましょう」と呼びかけました。(文責・編集部)

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歴史と人生の黄金期に最高の実りを

 神日本の指導者の皆様、新年、明けましておめでとうございます。
 「新」という字は、左が「木の上に立つ」となっていて、右に「斤(斧)」がありますね。なぜ、そのようになっているのでしょうか。私は、木が斧で切られて倒れると、そこから新しい芽が出てくることから、「あたらしい・はじめ」という意味を持つようになったのではないかと考えました。皆さん、第二次七年路程の二年目となる二〇二二年を、新しい気持ちで出発してまいりましょう。
 「真の父母様特別集会および二〇二二新年賀礼会」(1月8日)で真のお母様が語られたみ言の一部を拝読します。
 「私と一緒に呼吸をしているこの時期は、歴史と、皆さんの一生において黄金期だと言いました。皆さんの努力と結実で、天の前に誇ることのできる、驚くべき祝福を受けた位置であることを知らなければなりません。収穫期に穫り入れることができない牧者はかわいそうではありませんか。多くの実を収めなければならないでしょう。それでこそ未来があるではありませんか。
 ……老若男女を問わず、人生の黄金期に、大きな実を結ぶことのできる皆さんとなるように祝願します!」
 最初に皆さんと共有したいことが、二世圏の復興についてです。私たちには、そのためにすべきことがたくさんあります。彼らの成長に、日本家庭連合の運命がかかっているからです。
 今年の干支は、「壬寅」です。「壬」は、女性がおなかに子供を宿す「妊」の一部であることから、「はらむ」「生まれる」という意味があります。新しい生命が生まれてくるということは、二世の時代を本格的に迎えるということでしょう。これまで六か月以上にわたって「尋訪プロジェクト」を推進してきましたが、今年こそ、二世が天の摂理の主役として立ち、真の父母様の前に誓った約束を果たせるようにしていきましょう。祝福二世五万人、信仰二世三万人、この若い青年たちを皆、必ず呼び戻すのです。

箱根駅伝から得た二つの悟り

 日本では、新年を迎えたときに注目されるのが箱根駅伝でしょう。二日間、生放送され、多くの国民が視聴します。一つのチームが独走することもありますが、やはり順位が激しく入れ替わるところに駅伝の面白さがありますね。
 今年は、箱根駅伝の中継を見ていて、二つのことが強く心に残りました。
 一つ目は、たすきをつなぐことの大切さです。たすきは布でできた簡単なものですが、選手にとっては特別な価値を持ちます。さまざまな思いが込められているからです。駅伝は、選手一人一人がどれだけ頑張って走ったとしても、たすきがつながらなければ意味がありません。
 家庭連合においても同じようなことが言えます。一世たちが、涙を流しながら苦労し、生涯を懸けてみ旨に投入したとしても、二世にたすきを渡すことができなければ、天の摂理を継続することはできません。二世たちがいくら頑張っても、三世にたすきが渡らなければ摂理が途切れてしまうのです。
 真のお母様の願いは、水が流れるごとくスムーズに、二世・三世を育ててたすきをつなぎ、摂理に貢献できる人材として登用することです。その願いのもと、私は二〇二〇年十月十一日に神日本大陸会長のたすきをかけていただきました。それで今、全力で走っています。必ず使命を全うして、次の指導者にたすきを渡そうと思います。
 二つ目は、選手の後方で、車に乗って、スピーカーで声をかける監督たちの姿です。「いい走りだよ」「ヒーローになれる」などと激励することもあれば、「しっかりしろ!」と檄を飛ばすこともあります。監督に全幅の信頼を寄せる選手たちは、その声を励みに自己の限界を超えて走り抜きます。誰よりも選手たちのことを知り、大切に育ててきた監督たちですから、選手がつらそうにしていれば、自分が代わりに走ってやりたいとも思うのではないでしょうか。しかし、その願いはかないません。
 私たちにとって、真のお母様は駅伝の監督のような立場です。お母様は各国の家庭連合の指導者を、強く、雄々しくみ旨に押し出されます。駅伝の監督たちは、車に乗って楽をしているように見えるかもしれませんが、そんなことは決してありません。韓国の天正宮博物館にいらっしゃるお母様も同じです。お母様は全世界に責任を持って指導されているがゆえに、現場で命懸けの闘いがなされているとき、最も深刻で大変な心情を通過されるのです。指導者の皆さんは、その心情、事情を理解しなければなりません。
 駅伝を見ていて不思議だったのが、一位でたすきをつないだ選手には倒れ込む人がいないことです。下位で走るよりも、一位で走るほうが順位を守るプレッシャーもあり、大変ではないでしょうか。しかし、下位争いをしているチームの選手は、次の走者にたすきを渡すと、見ていて心配になるくらいの勢いで倒れるのに対して、トップの選手には余力があり、倒れないのです。
 私たちもさっそうとみ旨の道を走り抜けたいものです。そのような日本の食口になれば、真のお母様もさらに私たちを信じ、「調子がいいね。もっといけるよ」と、笑顔で応援してくださるのではないでしょうか。

五大方針を果たす二〇二二年に

 皆さん、二〇二一年を走り切った私たちは、二〇二二年は休んでもいいのでしょうか? それは、ありえません。今年も、昨年に発表した「五大方針」、未来人材育成、全ての祝福家庭の天寶家庭勝利、教区別一万人基盤の造成、救国救世基盤の造成、神統一韓国安着のための母の国の使命完遂を継続して掲げ、必ず果たしていきます。
 真のお父様の聖和後、真のお母様が強調されたのが「中断なき前進」と「草創期のように神霊と真理にあふれた教会づくり」です。草創期の精神に立ち返らなければならないと訴えられました。真の愛に満ち、祈りの声が響き、たくさんの涙が流れる教会をつくるのです。
 昨年は尋訪プロジェクトが進展するとともに、約二千五百の天寶勝利家庭を立てることができました。皆さんの精誠に心から感謝いたします。まだ、全ての教区が一万人規模の大会を開催できてはいませんが、これから勝利していきましょう。そして、今年から来年にかけて、天寶勝利家庭を五千家庭まで増やします。全国を巡回してみると、食口たちの〝天寶家庭を勝利したい〟という強い気持ちをひしひしと感じます。それが本当にありがたいです。
 私たちが、いくら救国救世を叫んだとしても、数的基盤がなければ、世の中に何の影響力も持ちません。ですから、教区別一万人基盤を土台にして、賛同会員百万人体制を必ず実現していきましょう。そのために、食口一人一人が伝道候補者をリストアップして十五人の名簿を作ってください。それを基に四十三家庭の実勢化を進めるのです。
 母の国の使命については、全国の地区会長、教区長、教会長、婦人代表の命懸けの投入によって二〇二一年の目標を果たすことができました。二〇二二年も天の願いに応えていきましょう。

真の父母様は、私たちにとっての
道であり、真理であり、命である

 新年の出発に際し、五大方針を確認しました。また、神霊と真理の大切さについても共有しようと思いますが、まず重要なのは、自分の心の中が、どれだけ真の父母様によって占められているのかをチェックすることです。
 堕落した人間に対する、神様の最大のプレゼントは真の父母様です。真のお父様はこのように語られています。
 「真の父母は全体の希望の象徴です。堕落した人類の前に、絶対的な希望の象徴です。それは歴史的な結実体であり、時代的な中心であり、世界の国家圏の中心です。真の父母は、理想世界に連結される未来線上における出発点です。それでは、歴史時代の先祖たちは、何を願うのでしょうか。統一の世界は誰と出会うことを願うのでしょうか。真の父母と出会うことを願います。言い換えれば、真の父母と永遠に相まみえようとするのです」(天一国経典『天聖経』170ページ)
 真の父母様に出会えたことは人類史上最大の奇跡です。それは、死んだと思われた人が生き返るよりも奇跡的なことなのです。堕落人間は、真の父母様から祝福を授からなければ、神の子女として生まれ変わることができません。サタンに所有されたままです。
 イエス様が、「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない」(ヨハネ一四・6)と語られたように、真の父母様は私たちにとっての道であり、真理であり、命です。そして、私たちの全てを包み込んでくださる真の愛の方です。
 人類が暗闇で道に迷ったときに、頼りにしてきたのが北極星です。夜空に輝く数多くの星の中で、北極星はその位置が変わることはありません。真の父母様は、ご自身を北極星に例えられたことがあります。真の父母様と共に歩まなければ、行くべき道を見失い、天の役事はなされないのです。

神様王権即位式が挙行されるまでに
立てられた蕩減条件

 真のお父様は一九二〇年にお生まれになり、四十年間、蕩減条件を立ててサタンを分立し、個人路程を勝利されたうえで、一九六〇年、真のお母様と聖婚されました。そして、家庭路程として四十年間の蕩減条件を立てていかれるのです。
 韓国では教会創立が一九五四年、日本では一九五九年とされています。一方で、真のお母様がおっしゃるように、人類の真の父母が立った一九六〇年から、家庭連合(統一教会)の歴史が本格的に始まるとも考えられるのです。
 一九四五年に韓国が日本の支配から解放されたとき、真のお父様と、天によって準備された韓国のキリスト教の基盤が一つになっていれば、米国のキリスト教の基盤に連結され、全世界に神の願いが伝わっていったはずです。しかし、それは成されませんでした。これにより、それから十四年を経たのち、一九六〇年に真の父母様の聖婚式が挙行されました。
 真のお父様は、一九六〇年に第一次二十一年路程を出発されました。そのうちの第一次七年路程を超えた土台で一九六八年陽暦一月一日に「神(天の父母様)の日」が制定されました。
 一九六〇年からの第一次二十一年路程は「父母の時代」だと言えます。親が責任を持たなければならないので、真の父母様が全面的に苦労されました。しかし、真のお父様が一九八一年からは子女の時代であると説明されたように、第二次二十一年路程は、子女が摂理を引っ張り、「神様王権即位式」を迎えなければなりませんでした。
 二〇〇〇年、真の父母様は家庭路程の蕩減条件を全てお立てになりました。そのうえで、神様王権即位式を挙行するに当たり、霊界を明るくするための「霊界(統一)解放式」(2000年10月14日、韓国・清平)を行い、地獄を撤廃して神様をお迎えするために、「楽園・地獄撤廃と天国入籍宣布の日」宣言(同年12月3日、ウルグアイ)をなさいました。
 そのようにして、二〇〇一年陽暦一月十三日に神様王権即位式が挙行されたのです。真のお父様は、神様はこれまで暗闇にいらっしゃったので役事なさることができませんでしたが、この式典によって明るい所に出てこられたので、恐ろしいほど役事をなさることができるようになったと語られました。
 また、「一月十三日、十三数です。十二弟子とその中心であるイエス様が一つになり、十三数の家庭さえできていれば、イエス様は死ななかったでしょう」(天一国経典『天聖経』1359ページ)とあるように、今後は、十三数がメインになると強調されました。真のお母様が、二〇一三年に「天一国基元節」を宣布されたときも天暦一月十三日(陽暦2月22日)でした。
 二〇一二年に真のお父様が聖和され、それ以降、真のお母様は天上のお父様の助けも受けながら、二〇二一年までを勝利してこられました。真の父母様の第三次二十一年路程を締めくくる七年路程が、地上のお母様が責任を持って歩まれる第一次七年路程と重なっています。
 真のお母様は、昨年二〇二一年から第二次七年路程だと語られました。真のお父様が霊界に行かれて、地上ではお母様がお独りで摂理を引っ張っていかれるようになり、基元節を宣布されてから二〇二〇年までを第一次七年路程とされているのです。それは、六千年に及ぶ復帰摂理歴史を整理する重要な期間でした。
 真の父母様の聖婚式があった一九六〇年から六十年を経て迎えた二〇二一年は、人間で言えば、還暦を超えたことになるでしょう。つまり、二〇二一年は新天新地の一年目であり、今年はその二年目です。摂理は蘇生、長成、完成の三段階を経て成就しますが、真のお母様が歩まれる第二次七年路程の二年目は、長成期の二年目ですから、困難を伴うかもしれません。だからこそ、いちばんチャンスがあるとも言えるのです。

神様と人類を愛するために
生涯を捧げられた真のお父様

 二〇一二年五月、真のお父様が、日本家庭連合の本部、現場の指導者たちを、韓国・巨文島で開かれた釣り大会に呼んでくださいました。そのとき、全体の釣果がお父様の願いからほど遠かったため、準備しておられた賞金を渡すこともできず、お父様は残念な思いを抱えたまま、ヘリコプターで天正宮博物館に帰っていかれました。
 しばらくして、真のお父様は、船で麗水に向かっている私たちに天正宮博物館にすぐに来るようにと連絡を下さいました。〝真の父母様を喜ばせてさしあげられなかった〟と落胆する私たちの気持ちをお察しになったのかもしれません。
 バスをチャーターして到着すると、真の父母様は私たちと一緒に食事をしてくださいました。一人一人に歌を歌わせ、記念写真を撮ってくださるなど、夢のようなひとときを過ごさせていただいたのです。それが、地上にいらっしゃる真のお父様との最後の時間になりました。
 六月二十五日に米国へ出発された真のお父様は、その後、韓国に戻られて、七月十六日に「アベル女性UN創設大会」(清心平和ワールドセンター)を行われました。真の父母様は数多くの団体を創設されましたが、最後が「アベル女性UN」です。皆さんはあまり関心を持っていないかもしれませんが、お父様が最後に残されたものですから、摂理的に大きな意味があることは間違いありません。
 八月二日、真のお父様は五山高等学校を訪問されました。もともとは「五山学校」と呼ばれ、お父様が生まれ故郷の定州で通われた学校です。現在は、ソウル特別市龍山区にあり、近くに漢南洞の公館があります。
 八月十三日、真のお父様は「全て成し遂げました」という祈りを天に捧げられ、九月三日(天暦七月十七日)に霊界に行かれました。お父様は、ご自身の生涯の中で最も記念すべき行事が神様王権即位式であると強調されました。それを成し遂げ、基元節の宣布のために自らの命を天に捧げられたのです。
 そのような真のお父様の願いを、誰がいちばん理解しているでしょうか。私たちはみ言を読み、祈り求めながら、お父様の願いを悟ろうとしますが、真のお母様は二十四時間、お父様の隣にいらっしゃり、お父様が願い、強調なさりたいことを全て、直接、感じ取っていかれたのです。お母様は、お父様のご聖体を前にして、「お父様、心配しないでください。全て成し遂げてさしあげます」と誓われました。今年は、それから十年目を迎えるのです。

神統一韓国に向かって
全身全霊を注がれる真のお母様

 皆さんは、自らの心が真のお母様と本当に一つになっているのか、毎日、チェックしていますか? 現在、真の父母様は、神統一韓国に向かって全身全霊を注がれています。米国のトランプ前大統領、北朝鮮の金正恩委員長、韓国の文在寅大統領が会談しましたが、南北統一への道は開かれていません。突破口を切り開くのはお母様しかいらっしゃらないのです。
 真のお母様は、金正恩委員長から北朝鮮訪問の招待状を受け取られました。お母様が日程を決められたら、いつでも迎える準備をするというのです。それでは、なぜ、すぐに訪問されないのでしょうか。お母様は、北朝鮮を一緒に訪問する世界的指導者が現れるのを待っておられるのです。
 一九九〇年四月、真の父母様はソ連のクレムリンでゴルバチョフ大統領(当時)と会談されました。そのとき、元国家元首など約四十人が一緒にソ連を訪問しました。それにゴルバチョフ大統領はとても驚きました。もちろん、真のお父様のお人柄やメッセージに感動は受けたでしょう。しかし、それだけで共産主義の宗主国を動かすことはできなかったと思うのです。
 真のお母様は時を待たれています。日本は今、何をすべきでしょうか。コロナ禍のゆえに、訪韓することも簡単ではありません。それでも、日本の地から、韓国の霊界を整理することはできます。
 私は今、六・二五動乱(朝鮮戦争)で戦死したと言われる約三百万人の青年の恨みを解いていこうと考えています。彼らが解怨され、百日修錬会を経て祝福を受けたらどうなるでしょうか。真の父母様にどれだけ感謝するでしょう。彼らは我先に地上に下りてきて、南北統一のために全力で協助するに違いありません。

涙があふれる草創期の教会の姿を
取り戻す時

 真のお父様は、真の愛に関する多くのみ言を語られました。そして、それに匹敵するほど、「血と汗と涙」という言葉を使っておられます。それがないと、教会は絶対に発展できないというのです。真の父母様はこれまで、どれだけの血と汗と涙を流されたでしょうか。同じように、先輩家庭は真の父母様と共にどれだけ血と汗と涙を流したでしょうか。
 私は韓国の最南部に位置する木浦で三年間、牧会者をしました。そこで、四三〇家庭、七七七家庭の古い先輩家庭が、草創期に受けた恩恵を何度も証してくれました。
 真のお父様は地方を巡回するとき、教区本部以外は訪問されなかったそうです。ですから、木浦の食口が真の父母様にお会いするためには教区本部のある光州に行くしかありませんでした。木浦から光州までは約六十キロあります。先輩家庭たちは、真の父母様が光州に来られると連絡が入ると、おにぎりを持って出かけました。バスや電車に乗らず、六十キロの道のりを、皆で「園の歌」を歌いながら歩いたそうです。その一泊二日の間、真の父母様を慕い求めて歩く食口たちに、天から霊的な恩恵が降り注がれ、涙がとめどなく流れたといいます。
 そのような食口たちがあちこちから集まって開かれる集会です。真のお父様が壇上に立って一言、「皆さんに会いたかった」とおっしゃるだけで、食口たちは大声で泣きました。その姿をごらんになり、お父様も、お話を続けることはおできになりませんでした。先輩家庭たちは、「これが本物の統一教会だよ。最近は涙がなくなってしまった。統一教会はもともと、『泣く教会』だったのに……」と嘆いていました。
 最近、全国を巡回していて、天心苑特別祈祷室と各教会の祈祷室が連結された恵みを実感しています。現場のスタッフからも、祈祷室で食口たちが泣きながら祈る姿をよく見るようになったと聞いています。
 重ねて言いますが、私たちの教会は神霊と真理によって発展します。ですから、清平の役事と原理修練会が教会発展には欠かせません。真のお父様は、原理講義の声が聞こえない教会は発展できないと強調されました。

祈りの声、原理講義の声がいつも
聞こえる教会にしていきましょう

 最後に、五大方針と神霊と真理による教会づくりを果たすためのポイントを整理します。
 第一に、日本の全ての祝福家庭は二世圏を復帰するために命を懸けなければなりません。二世圏の復帰は、世界貢献の十倍、百倍難しいでしょう。家庭連合に対して完全に背を向け、関わりを一切断っている二世だとしても、捜し出して導かなければなりません。
 第二に、全ての祝福家庭が天寶家庭になるには、伝道を勝利しなければなりません。そのために重要なことは何でしょうか? 答えは祈祷です。四十三家庭実勢化のために十五人の伝道対象者リストを作ることを伝えました。そこに記された名前を読み上げながら祈るのです。
 真のお母様が天心苑特別祈祷室を各教会に連結してくださいました。時間があれば教会の祈祷室に行き、涙を流しながら祈ってください。真のお父様は、食事を取ることも忘れて十三時間、祈り続けたことがあると語られました。膝がこわばって立ち上がることもできなかったときもあったそうです。私たちの教会の最大の武器は祈りです。
 第三は原理講義です。新規のゲストが一人でも二人でも教会に来たら、牧会者自らが、創造原理から再臨論まで講義することが理想です。ここにいる牧会者、伝道教育部長、家庭教育部長、成和部長の皆さんは、ゲストや二世が来たら原理講義をすると思います。もし、そのような対象がいなければ、教会の食口を呼んで講義してください。原理講義の声の絶えない教会にしていきましょう。
 第四は、霊界の協助です。真のお父様は、霊界を動員することの大切さを何度も強調されました。私たちは、霊界にいらっしゃるお父様、孝進様、興進様、大母様、絶対善霊、天使天軍に切実に呼びかけ、協助を受けなければなりません。お父様は、霊界と私たちが深刻な立場で向き合えば、必ず霊界が協助するとおっしゃいました。お父様ご自身が何度も経験されたのでしょう。霊界を動員できる私たちとなり、真のお母様と共に地上の摂理を推進していきましょう。
 私たちの教会は、真の父母様と食口たちの血と汗と涙によって発展してきました。これこそ、五大方針を果たすために最も必要なことでしょう。血は命、汗は努力、涙は純粋さを象徴します。命を懸け、精誠の限りを尽くし、純粋な心情を天に捧げていくのです。
 真のお母様の心情、事情、願いに一致し、歴史と人生の黄金期に最高の実りを結んでいきましょう。神統一韓国の実現に向けて、二〇二二年を飛躍の年にしていきましょう。

藤之原和代・大陸会長夫人の挨拶

真のお母様の心情の相対となる日本に 

 全国の責任者の皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。今、地区会長の皆様の決意を聞かせていただきながら、改めて私自身も、もう一度原点に戻って、しっかりしていかなければならないと感じさせられました。ありがとうございます。
 私たち夫婦は、(長女の国である)台湾での歩みを通過して、この位置に来ました。家庭でいえば、長女というのは母親にとって慰労を与えてくれる存在ですが、台湾も私たちに、本当に大きな希望や慰労を与えてくれます。そう考えてみると、やはり日本というこの母の国も、真のお母様にとっては、長女のように、心情の相対になる国ではないかと改めて感じます。私たち日本全体が、そのことを常に忘れてはなりません。
 私も新年を迎えるに当たって、どれだけ真のお母様の心情の相対に立てるかと自らに問いながら、決意を持って出発させていただきました。日本全体の責任者の方々が皆、お母様にとっての心情の相対になれたら、どれだけお母様は心強いことかと思います。
 今年も皆様と一生懸命頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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