六月一日、神日本家庭連合は新体制で出帆しました。天苑宮・天一聖殿奉献の天運の風に乗って、教会改革のさらなる推進とともに、「総伝道」を旗印に総進軍する、二百十日路程(6月1日〜12月27日)となります。
去る五月七日、天苑宮・天一聖殿の奉献が勝利的になされました。真のお母様は、まだ不備な点を、後に迎える入宮式までに完成させることを誓われながらも、深い感謝の心情を吐露されました。そして、次のように奉献の祈りを捧げられました。
「喜んでお受けくださいますように。この一日を迎えるまでに多くの困難がありましたが、それでもこの日を、天が祝福される中で、天の父母様(神様)の栄光を高々と掲げうる天苑宮・天一聖殿を奉献できることに、あまりにも心が高鳴り、興奮し、感謝の気持ちは、到底言葉で言い表すことができません」
私たちは、真のお母様のこの心情圏をどのくらい共有できていたでしょうか?
神様の夢がかなえられる時
真のお母様の傘寿(80歳)を記念する一連の行事の中で、お母様は幾度も「神様の夢」について語られ、また、祈りの中にも加えられました。
国際会議(5月3日)に参加された世界の首脳級指導者に向けて、「天の父母様の夢は、地上で、真の父母を通じて、善なる祝福の子女と地上天国の生活を共にされることです」「真の父母によって、六千年間待ってこられた天の父母様の夢、人類の願いがかなえられるようになりました。天の父母様が直接、今日、私たちと共に生活できる、天苑宮・天一聖殿を奉献することになったというのです」と語られ、天の父母様の夢が成される聖殿奉献の喜びを、ときめきと感謝の中で共有されました。
このたびの「総伝道」に向けた大号令と、聖殿奉献は、決して無縁ではありません。環境圏が整い、天の父母様を地上にお迎えするに至った今、父母を迎える子女たちは、どこにいるのでしょうか? 失われたわが子を取り戻すために六千年の歳月を費やし、ようやく人類の真の父母を韓半島に送り、全ての子女を懐に迎えることのできる道が整えられました。
それにもかかわらず、天の父母様のみ前に帰ってくる子女があまりにも少ないのです。その神様の心情の痛みは、同時に真の父母様の心情の痛みでもあります。
神様の、父母の位置を取り戻した
真の父母様の苦難の生涯路程
真の父母様の生涯路程は、神様に、父母の位置を取り戻してさしあげるための闘いでした。ヤハウェの神、主なる神、裁きの神、悲しみの神、父なる神……と、人類は、神様の真実の姿からは遠く離れた位置で、天の神様を仰ぎ見てきました。
しかし、真の父母様は、親なる神様の心情に触れ、囹圄の神様の解放のために、そして人類を一人残らず取り戻して、父母なる神様の懐に戻してさしあげるために、父母の心情、僕の体で、生涯をかけて、神様が父母であることを教えてくださいました。
真のお母様は「総伝道」の大号令をかけられましたが、それは、親がわが子を取り戻したい一心からの叫びであることを、私たちは自覚しなければなりません。伝道のゴールは、神様が自分の父母であることを心から自覚させてあげることです。そうなったとき、宗教の壁も、国境の壁も、言語の壁も消えていくのです。
そのため、伝道するときには、統一原理に加えて、真の父母様の生涯路程を正しく伝えてあげなければなりません。命をかけたその生涯は、全ての背後に、親の、父母の心情があります。その観点から見詰めたとき、初めて真実にたどり着くことができるのです。
真のお母様は、〝神様が父母であることが分かれば、全ての問題は解決する〟と諭されます。また、〝義人はまず、天の声を聞くことができなければならない〟とも語られます。どんなに力があり、どんなに能力があっても、天の祝福がそこになければ、いつか志は崩れていくことになります。
二〇二三年度の後半は、1に伝道、2に伝道、3に伝道です。一人でも多くの命を父母の懐に導いてまいりましょう。
「皆さん全員が今まで多くの苦労をしてきたことを知っています。私自身も、本当に大変でどうしようもない立場でも、振り返ってみると天の父母様がいつも一緒にいてくださったということを実感します。私は皆さん全員が、そのような体験をしていると思います。最善を尽くしましょう!」(5月8日、祝勝会)