真の父母様の生涯は天の父母様(神様)から受けた天命を完成するための歩みであり、勝利的人生を生きてこられました。億万歳をするたびに、「勝利されました天地人真の父母様、億万歳」と声高らかに賛美していますが、真の父母様が勝利的に歩まれた人生とは何だったのか、いま一度、考えてみたいと思います。
人生に「勝利」という冠をつけるには、そこには明確な「使命」があったということになります。
第一に、真の父母様の人生は、神様から天命を受けて出発された人生でした。人間始祖がなるべきだった人類の真の父母として顕現し、全ての人類が重生を通して神の子女の位置に戻る道を開き、勝利した父母として天の印を受けて王冠を頂かなければなりません。
真の父母様の生涯は、父母である神様からの「天命」から始まったのです。その天命を全うされた人生であったことは、真の父母様を知る者全てが証言することでしょう。
第二に、真の父母様の人生は、神様のみ旨だけのための人生でした。蕩減復帰の、いばらの道を切り開かれ、人類の復帰の道を直くし、どんな試練と闇の中にあっても神様の導きに従順に従う人生を歩まれました。親である神様の心情に触れた真の父母様にとって、み旨以外の人生の選択肢はなかったのです。
「神様のみ旨は変わりません。……絶対的な神様なので、み旨も一つであり、そのみ旨の道に向かっていく道も、二つの道にはなり得ません」(天一国経典『天聖経』107ページ)
第三に、真の父母様の人生は、神様の実体としての人生でした。真の父母様は無形として臨在される神様の似姿となり、実体となって、天地人真の父母としての人生を生きておられます。神様の心情を中心に、影のない正午定着の人生を私たちに見せてくださっています。神様は、勝利された永遠に唯一なる真の父母様を通して実体世界を主管され、永生の世界においては真の父母様の姿を通して、私たち子女に相まみえるのです。
第四に、真の父母様の人生は、神様と人類と世界のための人生でした。神様の解放、堕落したサタンの血統からの人類救援、世界平和実現のために全生涯を捧げ、血と汗と涙の道を歩まれました。
「九十年の人生を捧げて生きてきた私の生涯は、ただただ天宙の真の父母であられる神様を解放してさしあげ、父母の位置を取り戻してさしあげ、死亡圏であえいでいる人類を救い、神様の懐にお返しすることでした」(「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」から)
「ために生きる」の一言を、生涯かけて私たちに示してくださる真の父母様の前に、子女としてその伝統を相続する決意が求められています。
第五に、真の父母様の人生は、復帰摂理歴史を終結させる人生でした。そして、全ての蕩減復帰を完成されました。神様の救援摂理の目的は、人類の真の父母を立てるところにあります。
今や、勝利された真の父母様によって、地上人のみならず、霊界の億兆万の霊人たちの救いの道も開かれました。蕩減復帰を中心とした先天時代は幕を閉じ、真の愛を拡大する後天時代へと大きく転換されているのです。
第六に、真の父母様の人生は、理想世界(天一国)を創建するための人生でした。真の父母様は責任を全て果たされ、新しい天一国時代を開いてくださいました。真の父母様ほど「平和」のために実践し、生涯を捧げられ、世界平和のビジョンを示してくださった方はいらっしゃいません。創造本然の家庭理想を、天寶修行を通して拡大しながら、地域、国家、世界へと確実に道は開かれていっています。すでに、天一国創建のバトンは子女たちにも引き継がれているのです。
第七に、真の父母様の人生は、使命を完成、完結、完了する人生でした。復帰歴史を完成、完結、完了され、天の父母様の王権即位とともに本然の基準を完成、完結、完了され、霊肉界の解放、釈放の道を完成、完結、完了されました。
真の父母様は二〇〇三年二月一日に「億万歳」について公的な場で説明され、それ以来、ほぼ全ての行事で億万歳を唱和しています。尊貴なる天の父母様、勝利された天地人真の父母様、天一国の安着について永遠に万歳を唱えるのです。
真の父母様の勝利的人生は、億万歳に包含され、たたえ続けられていくのです。