私たちは宝探しの成功者

 七月六日から二十八日にかけて千葉中央修練所(千葉市花見川区)で開催された「第十八期孝情天寶二十一日修錬会」で、七月二十二日、天の父母様聖会の方相逸・神日本大陸会長がメッセージを語りました。方相逸・大陸会長は、参加している多くの二世圏の若者たちに対して、「真の父母様に出会った皆さんは人生の成功者です」と激励しました。(文責・編集部)

 

私たちには、統一原理と

真の父母様の思想がある

 

 皆さん、こんにちは。お会いできて、とてもうれしいです。皆さんの清くて明るい笑顔を見ると、心が和みます。

 連日、マスメディアが、家庭連合に対する偏向報道を繰り広げています。彼らはとりわけ、献金について問題があると主張しているようです。残念ながら、家庭連合の思想や、目指すビジョンを正しく説明してくれるところはありません。

 私は、この道に来るまでキリスト教会に通っていました。もちろん献金も熱心に行っていました。韓国には、りっぱな聖堂を構える教会も多数ありますが、それらは信徒たちの献金によって建てられています。マスメディアが、そのことについて批判することはありません。理由の一つに、キリスト教信徒の数の多さがあります。韓国ではキリスト教信徒が人口の三割を占め、大きな影響力を持っているのです。例えば、汝矣島純福音教会には、七十万人の信徒がいます。

 今こそ、家庭連合の本当の力を示すときです。私たちは決して負けません。私たちには、「統一原理」という、どの宗教団体の教えにも負けない教理があり、人類のメシヤ、真の父母様の思想があるからです。

 皆さんのお父さんやお母さんは、神様の夢と希望を背負って歩んできました。天の摂理に敵対する人々から、どんなに非難され、中傷されても、揺るぎない信仰を貫いてきたのです。最近、ある政党は、「旧統一教会の問題を追及する」と言って、党内チームを発足させたといいますが、いかなる荒波が襲ってきたとしても、私たちは絶対に打ち勝ちます。いずれは、私たちの思想や掲げるビジョンが明らかになるのです。

 

神様と人類が探し求めた宝

 

 皆さんは、小さい頃に「宝探し」をしたことがありますか。実は、神様は六千年をかけて、宝探しをしてこられたのです。神様は全体・全般・全権・全能のお方であり、森羅万象をつくられました。無限の能力を持たれたお方です。それでは、どんな宝を探してこられたというのでしょうか。それは、「真の父母」です。人類歴史も、人間始祖アダムとエバの堕落以降、長い時間をかけて、神様と同じように真の父母を求めてきました。

 原理講義で学んだように、人類歴史はずっとサタンに牛耳られてきました。その支配は、長きにわたって続いてきたのです。はやりの言葉や話題に上る男女関係の在り方などは、真の愛に根ざしたものではありません。サタンの偽りの愛から生まれているのです。

 神様の本来の願いは、個性を完成した男性と女性が夫婦となり、天から授かった子女と共に幸せな家庭を築くことでした。「同性婚」は、神様の本来の願いから外れています。しかし今、少しでも同性婚に対して批判的な発言をすると、激しいバッシングにさらされるのです。この極端な風潮は、本当に正しいのでしょうか。

 真の父母様は、個人、夫婦、家庭のあるべき姿について教えてくださいました。真の父母様は〝愛の塊〟です。私たちに、親なる神様の愛を実体で示してくださいました。

 私は、宝探しの成功者です。なぜなら、天の父母様(神様)と真の父母様を探し当てたからです。しかも、祝福を授かり、サタンの血統から神の血統に転換されました。そして、原罪のない祝福子女を授かったのです。世の中に、これ以上の恵みがほかにあるでしょうか。

 私は韓国人として、もともと日本が大嫌いでした。何十年にわたり祖国を支配し、人々を虐げ、何から何まで奪っていったからです。そんな国をどうすれば好きになるというのでしょうか。

 ところが、奇跡が起きたのです。

 真の父母様に出会ってみ言を学び、祝福によって日本人の妻を永遠の伴侶として授かった私の心は、徐々に変化していきました。日本に対する嫌悪感が薄れ、親愛の情が芽生えるようになったのです。日本に暮らして二十年以上たつので、私の半分はもう日本人です。今では、日本のことが大好きになりました。訪韓の際、古い友人から日本の悪口を言われると、腹が立ってしかたがないのです。

 この中には、親や教会スタッフから、二十一日修錬会に参加するように言われた人もいるでしょう。そのとき、「えー嫌だ。長いよ。一泊二日で十分でしょう」などと文句を言ったのではないですか? それでも実際に来てみたら、二十一日では足りないと感じるでしょう。真のお父様は最低七十日間、「原理」を学ぶように指導されました。ですから、いずれは四十日修錬会にも参加してください。そのようにして、「原理」を完全に自分のものにするのです。

 

神様の血統圏を全世界に拡大する

 

 私たち夫婦は、六人の子女に恵まれました。一人一人が誕生した瞬間、神様は私よりも喜んでくださったに違いありません。数字だけ見ると、五人でも六人でも差はないように感じる人もいるでしょう。そんなことは決してありません。一人一人が、かけがえのない無限の価値を持っているからです。

 世界人口は、今年中に八十億人を超えると言われています。毎年、約一億人が増えています。日本や韓国、欧米では、出生数が少ないですね。それに対して、アジアやアフリカでは、子供がたくさん生まれているのです。いずれ、アジアやアフリカの諸国が、あらゆる面で世界に大きな影響力を持つようになります。

 現在、人口がいちばん多いのは中国で、約十四億三千万人です。ただ、インドも十四億人を突破しており、早ければ来年、中国を追い越すと言われています。両国の人口を合わせれば約三十億人。さらに、周辺のアジア諸国の人口を足せば、世界人口の半分を超えるのです。今後、アジアの時代がやってくるのは明らかです。

 真の父母様は、国際祝福結婚を通して世界を一つにしようとしてこられました。「神様のもとの一つの家族」のビジョンの実現です。

 国際家庭で、夫婦がお互いの国の文化を理解し、受け入れるのは簡単ではありません。高くて分厚い壁があります。日本人と韓国人の夫婦が一緒に暮らせば、どれだけ葛藤が生じるでしょうか。

 皆さんの中で、アフリカの方と祝福を受けたいと思っている人はいますか? 真の父母様は、アフリカ大陸、アフリカの人々を深く愛されました。真の父母様のように、人種や文化の壁を乗り越えない限り、神様の願いを果たすことはできないのです。

 神様は、アダムとエバを創造されたとき、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ」(創世記一・28)と祝福されました。また、アブラハムに対して、「わたしは大いにあなたを祝福し、大いにあなたの子孫をふやして、天の星のように、浜べの砂のようにする」(同二二・17)と約束されました。

 わが家には家訓があります。それは、「結婚して子女を六人生む」ということです。息子や娘には、「この家訓を守ることが、お父さん、お母さんへの親孝行だ」と伝えています。もし、六人の子供が、私たち夫婦と同じように六人の子女を授かり、その伝統が十代続いたとしたら、どうなると思いますか。六千万人を超えます。十一代目には、三億六千万人以上になりますから、日本の人口の三倍です。米国の人口も上回ります。

 今、世界で最も勢いのある宗教がイスラームです。ムスリムの数は、将来、キリスト教徒の数を上回ると言われています。なぜ、そのように伸びているのでしょうか。一つの理由が、ムスリムの出生率の高さです。アフリカのイスラーム国家の中には、出生率が五を超える所もあると聞きます。イスラーム社会では、親のどちらか一人がムスリムであれば、子供はムスリムと見なされます。しかも、基本的に棄教は許されません。ですから、どんどん増えていくのです。

 真の父母様は祝福家庭に、たくさんの子女をもうけるように指導されました。子育てを通して愛を育んでほしいと願われたのです。もちろん、神様の血統圏が増えていけば、そこから政治家や学者、スポーツ選手や芸術家など、あらゆる人材が輩出され、神様と真の父母様を正しく証しすることができます。

 食口一人一人は、背負っている歴史的背景、肉体の丈夫さなど、それぞれ違います。ですから、子供を生むことができない方もいるでしょう。その方は、命懸けで信仰の子女を六人導きましょう。もし、実の子供を一人授かったら、五人伝道すればよいのです。子供が二人なら四人を絶対に伝道する。信仰の子女は、私たちの実の子供と同じように神様の血統につながっていきます。その成長のために、汗と涙を流しながら投入することに変わりはありません。

 子育てには経済的な負担など、大変な面もあります。それでも、「子供のため」と思うと、恐ろしいほど力が出るものです。皆さんも親になったら分かります。これは、人から教えられて理解するものではなく、自らが経験して実感するものです。

 

問題の大きい「個人主義」

 

 今回の事件を通して、牧会者として歩んできた人生を改めて振り返りました。反省すべき点も多くありました。

 容疑者が、お母さんや家庭連合に抱いた恨みを解く方法は、本当になかったのだろうか。救いを求めてこの道に来られたお母さんに対して、手を差し伸べてあげられることはなかったのだろうか。さまざまなことが頭に浮かびました。

 彼は、お母さんの愛を受けたいのに、その姿が見えなくて、いつも寂しかったのでしょう。そして、その寂しさが恨みになってしまったのでしょう。親子の間にあったわだかまりを解いて、二人を幸福に導くことができたのではないか。そのように思うと、牧会者として深く反省せざるをえません。

 皆さんは、この期間にみ言を学び、熱心に祈る中で、自らの親子関係も振り返ったことでしょう。これまでの親の言動に対して、心に引っかかりがある人はいないでしょうか。〝これをしたかったのに、させてもらえなかった。これが欲しかったのに買ってもらえなかった……〟。親はいつも、子供に精いっぱい投入したいと思っていますが、子供の立場から見れば、満たされないことが多くあるでしょう。

 寂しさを抱いて苦しむとき、兄弟姉妹の存在が助けになります。皆さんは、神様の血統から生まれた兄弟姉妹です。お互いに心を開いて話をするうちに、気持ちは整理されていくはずです。一人ぼっちで寂しく、かわいそうな立場にある兄弟姉妹から目を背け、「自分とは関係ない」と言って無視しないでください。

 真の父母様は、「神はいない」と主張する共産主義思想に対して、真っ向から戦いを挑みました。そして、共産主義と同じように問題なのは「個人主義」であるとおっしゃったのです。

 天使長ルーシェル、アダムとエバは、自分のことしか考えられなかったために堕落しました。今は民主主義の世の中ですが、自己の権利ばかりを主張する個人主義が蔓延しています。日本も、その影響をどれほど受けているでしょうか。そのような民主主義によって、世界を正しく導くことができると思いますか?

 この問題の解決に責任を持っているのが家庭連合です。私たちは、他のために生きる利他主義、そして、共生共栄共義主義を掲げています。神様を中心にお迎えして、人々は共に支え合って暮らしていかなければなりません。

 

心のスイッチをオンにする

 

 皆さんは、この社会を天国に変えることができます。そのためには、心のスイッチをオンにしなければなりません。

 仕事を終えて帰宅すれば、部屋は真っ暗でしょう。そこで、まずスイッチを入れて部屋を明るくするのです。真っ暗だと不安で落ち着きませんが、明るくなれば、安心して生活できます。

 一人一人にあるスイッチは、「良心」です。真のお父様は、良心の判断力は神様に優るとおっしゃいました。良心は、神様と同じように物事の善悪を判断できます。

 もし、お父さん、お母さん、兄弟姉妹の心にスイッチが入っていなくて、表情が暗いままだったら、オンにしてあげてください。〝わが家は家族がばらばら。でも、関わるのも面倒だから放っておこう〟ではいけません。真のお母様は何度も、「難しい」「できない」という否定的な言葉を使わないように指導されました。「私はできる!」と自覚してください。

 幸福になるためのスイッチをオンにすれば、真の父母様を送ってくださった神様を探しにいくようになっています。全国の二世、三世たちが皆、復活するときを迎えました。これまで寂しさを感じてきた全ての兄弟姉妹たちが生かされるのです。

 真の父母様は、神様の願われる理想世界をつくるために、限りなく投入されました。それを支えるために、天から選ばれたのが皆さんのお父さん、お母さんです。

 真のご家庭を犠牲にしてでも、人類のために歩まれた真の父母様のように、お父さん、お母さんたちも皆さんを置いてみ旨に邁進しました。全力疾走しているがゆえに、皆さんの「お父さーん、お母さーん。話を聞いてよー」という叫び声が耳に入りませんでした。それぐらい頑張ってきたのです。そのような皆さんのお父さん、お母さんを、私は心から尊敬しています。

 

アベルが責任を果たせるかどうかで

歴史が変わる

 

 韓国は、かつて三十五年にわたって日本の統治を受けました。「韓国」という国名は、その間、世界地図から消えたのです。そのとき国民は、祖国の独立のために立ち上がる人々と、権力に迎合して生きようとする人々の二つに分かれました。

 独立運動家たちは、満州やシベリア、中国などに散らばって徹底抗戦しました。しかし、その中で多くの方が亡くなりました。彼らの大半は、三十歳前後の青年たちでした。

 祖国が解放されたとき、誰がこの国を導く主人になっていったでしょうか。何もせず、楽に暮らそうとした人々でしょうか。答えは明白です。独立運動に燃えた人々が、新しい国を引っ張っていくようになったのです。

 それは、韓国だけに限った話ではありません。世界史を学ぶときに、教科書で目にする人物は、愛する家族を置いてでも、さまざまな活動に身を投じ、あらゆる試練を乗り越えて勝利した方々でしょう。自分のことだけを考えて生きる人からは、何も学ぶものがないのです。

 真のお父様は十三人兄弟です。そのうち五人が幼少期に亡くなりました。親族にも災難が絶えなかったそうです。何の条件もなく、その家系にメシヤを迎えることはできないということです。

 世界にはさまざまな宗教があります。その中でも家庭連合は、長男の中の長男、長女の中の長女の立場に立っています。親を一番に支えるのが長男、長女でしょう。真の父母様は人類の親ですから、家庭連合が、世界の宗教の中で最も犠牲となり、苦労しなければならないということです。

 復帰摂理は、アベルとカインの立場に立てられた人物たちによって進められてきました。摂理上、神様から責任が与えられたのは、アベルとカインのどちらでしたか? アベルです。百二十年をかけて箱舟をつくったノア、三種の供え物を捧げ、イサク献祭を行ったアブラハム、イスラエル民族を率いて荒野を巡ったモーセ。アベルの立場にある者は、いつも苦労の道を行きました。

 そして、その責任を全うできるかどうかで歴史が変わったのです。ノア家庭で息子のハムが失敗し、摂理はさらに十代遅れました。アブラハムが象徴献祭に失敗することで、イスラエル民族の四百年にわたるエジプト苦役がありました。モーセが血気によって磐石を二度打ったたことは、サタンがイエス様に侵入することを象徴する結果となりました。

 祝福中心家庭、二世の皆さんは、アベルの中のアベルです。神様から選ばれた天の勇士です。一人一人に、神様から託された重要な使命があります。そのことをひとときも忘れてはなりません。

 

天が共にある私たちに

恐れるものは何もない

 

 今、日本の家庭連合は、最大の危機にあると言えます。しかし、私は全く恐れていません。堂々と進んでいく覚悟ができています。

 米国は、英国のピューリタン(清教徒)たちによって建国されました。彼らは、英国国教会の体制から逃れて信仰の自由を求め、一六二〇年、メイフラワー号に乗って北米大陸に渡ったのです。寒さや飢え、病気によって、最初の一年間で約半数が亡くなるという悲しみと苦労を味わいながらも、神様への純粋な信仰を柱にして米国建国の土台を築いていったのです。

 ピューリタンたちと比べれば、私たちは、はるかに恵まれた環境に生き、基盤も整えられています。私たちは弱小団体ではありません。あらゆる教理や思想を凌駕する「原理」を持っています。何よりも、天の父母様と真の父母様が共におられるのです。

 青年の皆さんが、自信を持って教会を引っ張っていくように願います。皆さんは、宝探しに成功しました。人類が長い歴史をかけて探し求めた真の父母に出会ったからです。何を恐れることがありますか。

 私が通ったキリスト教会には千人の信徒がいました。毎週、ここにいる十倍の人が礼拝に参加するのです。私は、牧師の説教をできるだけ近くで聞きたくて、日曜日は朝早くから教会に出かけました。皆さんは、〝神様のみ言を逃さずに聞きたいから、いちばん前に座ろう〟という気持ちで日曜礼拝に参加していますか?

 私は家庭連合の信仰を持ってから、たくさんの人を伝道しました。そして、伝道対象者を修練会に送り出すとき、彼らに一つだけお願いしたことがあります。それが、「一列目、二列目、三列目以外には座らないでください」ということです。私は、修練会で一列目、二列目、三列目に座った人には、他の列に座った人の二倍、三倍の恵みがあると信じています。誰よりもみ言を求めようとする姿勢に、神様が応えてくださるからです。実際、修練会に参加した私の伝道対象者は、ほぼ全て食口になりました。

 皆さんが学んでいる「原理」の力を信じてください。それは、キリスト教会で教える内容と根本的な違いがあります。親なる神様を証し、人類の原罪について解き明かし、神様と人類がたどった復帰歴史を詳細に伝え、理想世界の実現について訴えているのです。

 何度も言いますが、皆さんは宝を発見しました。それをポケットに隠したままにするのですか。周りに自慢して伝えないといけないでしょう。真の父母様は偉大なる人物です。堂々と証してください。証せば証すほど、皆さんは幸せになり、信仰的に強くなります。

 〝神様と真の父母様と共に天国を築き、子供たちと幸福に暮らしたい〟。そんな純粋な思いで歩んできたのが、皆さんのお父さん、お母さんです。私は、これからも皆さんの両親と共に、母の国・日本、世界の国々のために精いっぱい投入していきます。お互いに力を合わせて頑張ってまいりましょう。