天の父母様聖会 神日本大陸会長メッセージ 第1回 「就任挨拶および方針発表 ~大いなる希望を持って出発しよう~」

天の父母様聖会神日本大陸会長 方相逸

 

 尊敬する小山田会長をはじめとする元老先輩家庭の皆様、そして、今まで日本の母の国のために苦労された尊敬する徳野英治・天議苑苑長、本当にありがとうございます。

 

 私は一九九八年、お父様の命を受け、日本の宣教師として日本に来ました。もうすでに二十二年がたちました。皆様のご存じのとおり、昨年、台湾の特別地区長、また天一国特使というお母様の命令を受け、一年九か月活動し、このたび、神日本大陸会長という、本当に大きな使命を受けました。台湾の人事から計算してみると、ちょうど六百日目でした。本当に不思議です。私のような不足な者に、神日本大陸会長という重責を任せてくださいました天の父母様と天地人真の父母様に心より感謝を申し上げます。

 

 今回の人事は、青天の霹靂のような驚くべき人事でした。私の名前が急に出たので、大陸会長という言葉が全然耳に入らなかったですね。本当に驚きました。私がこんなに驚いたのですから、皆さんはどれほど、驚いたのですか?

 

 全国の指導者の皆様、まずは私の父のことを少し話したいと思います。私の父は強制労働で日本の岩手という所に炭鉱生活を二年間しました。言葉では表現できないぐらい苦労して、きょう自分が逃げないと命が終わりじゃないかと、それで夜、その場で逃げました。夜に脱出しなければ、自分の命が終わったら、自分の家族に会うことはできない。友達に会うこともできない。私は生き残りたい。それで、岩手から下関まで走って逃げました。

 

 私のお父さんは、どれほどおなかが空いたか。毎日、毎日、おにぎり一つが天国のように大事だったそうです。道中、警察につかまったら自分の人生が終わりだ。どれだけ恐ろしかったかというふうに語ってくださいました。私はその話を何度も聞きました。

 

 しかし、父が話した内容の中で、それよりもっと恐ろしかったことは、自分一人でいるときがいちばん怖かった。一人でいるときにどれほど恐怖感があったのか。死の恐怖だったそうです。父が毎日、毎日、死の恐怖感を持って、四か月ぐらい歩いて行って、下関まで着きました。計算してみると、百二十日ぐらい歩いたでしょう。一人でいるときがいちばん怖かった。友達がどれほど貴かったのか。一人でも隣にいれば、これが天国だ。そのような話を何度も聞きました。それで無事にやっと祖国に帰ってきました。

 

 尊敬してやまない指導者の皆様、全人類を救援しようと真のお母様は誰にも相談することができない、一人で孤独な道を歩んでおられます。このまま安楽な生活をすることができるでしょうが。中断なき前進を叫び、先頭に立たれ、夜に眠ることもできず、深い精誠を捧げながら、誰にも気づかれず、涙で夜を明かしていらっしゃいます。一人でいるのがいちばん怖かったという私の父がいつも浮かびます。今もなお、私の脳裏から離れません。そのたびにお母様が思い浮かびました。外的には華麗な宮廷におられるかもしれませんが、心はあまりにも重い、摂理を担われて、孤独で寂しい毎日、日々の生活を送っていらっしゃいます。そのことを思うと心が痛みます。

 

 誰よりも信じていた愛する子女たちも、お母様のおそばから去っていきました。どれだけ寂しいでしょうか。外的には堂々とされているように見えるかもしれませんが、世の中で、誰が、子供を失って、平安にいることができますか。さまざまな悩みを抱えられ、お母様を思うたびに、涙が流れてきます。私たちが子女様を批判して不平不満を言うときもあります。真のお母様は全身がずたずたに切り裂かれる苦痛を感じていらっしゃるということを、皆さんはご存じだと信じます。夜、眠ることもできずに、星と月を共にして話す、話を交わさなければならないという、孤独な寂しい方が、私たちが侍っている真のお母様です。

 

 ある日、鄭元周室長が、朝早く起きていると、お母様は一睡もされずに、夜を明かして、涙を拭き取った紙くずがゴミ箱いっぱいになっていた。目がとっても腫れていた。という話を私は聞きました。

 

 お母様は一人でいらっしゃいます。父が一人でいるときがいちばん怖かったと。そのごとく、ある面ではお母様がいちばん寂しい立場でいらっしゃったと、私は信じています。

 

 全国の指導者の皆さん。侍墓生活三年というのは皆さん、ご存じですか? 韓国の牧会者の方ならご存じでしょう。

 

 私の父は七十五歳で亡くなりました。韓国の伝統は、自分の親が亡くなったら、葬儀は三日間費やしますが、この三日間は眠ることができません。三日間徹夜しないといけません。

 

 私はあまりにも三日間が大変だったので、終わったときにお母さんにお願いしました。「お母さん、お母さんは絶対に死なないでください」。どれほど私が大変だったのか。自分が死ぬのではないかと思いました。それで懇切にお願い申し上げました。

 

 ところで皆さん、真のお母様は三日でもなく、三か月でもなく、三年の侍墓生活。千九十五日間、一日も欠かさずに、雨が降ろうが雪が降ろうが、雪嵐が吹き荒れる中でも、朝、昼、夜、一日の中で三回以上、本郷苑に訪ねて、深く深く精誠を捧げながら、我々の見本として、お母様は見せてくださいました。皆さん、私は経験したんです。三日でこれ以上だめだ。でもお母様は三年間続けて一日も休むことなく、全力投球してくださいました。これが真の父母様の心の、心情の世界です。

 

 尊敬する全国の指導者の皆様。天の役事は平安な場所では起きません。お父様はおっしゃいました。サタンがどれほど賢く驕慢なのか。ご存じだと。そしてサタンは、苦労を嫌がり、安楽な場所を好むと語ってくださいました。苦労が多い所は、サタンではなく、神様がいらっしゃる。楽な所はサタンがいます。このようにお父様が教えてくださいました。牧会者の皆様はご存じの話だと思います。

 

 それで宗教は迫害の道を行くことになった。血と汗と涙を流さなければならない。このような場所こそ、いちばん安全な場所。サタンが来ない。犠牲が嫌いです。血と汗と涙を流す所をサタンは嫌がります。それで、血と汗と涙を流す所こそ、ここに神様がいらっしゃるという。ですからいちばん悲惨な場所、この場所がいちばん安全だと。これがお父様のみ言なんですね。皆さん、今、いちばん安全な場所にいらっしゃるか、いちばん大変なところにいらっしゃるか。もう一度考えてみてください。

 

 尊敬する全国の指導者の皆様。きょう、私たちは、勝利された真のお母様によって、ビジョン二〇二七を出発する、歴史的な神日本家庭連合、新体制の一日を迎えました。私の方針発表に先だち、ここに参席している全ての責任者が、必ず認識しなければならない内容をまず簡単にお伝えします。

 

 それは正に、摂理の勝敗を決する、三大要素に関してです。皆さんは摂理の勝敗を決める三大要素は、何だと思いますか。さまざまな要素を考えると思いますが、私が考える三大要素は、まさしく時と方向と速度、この三つです。ところが、この三つの要素の中で、責任者が決めるものは、方向と速度です。

 

 しかし摂理の時は、私たちが決めることはできません。摂理の時は、摂理を主管される天の父母様と真の父母様によってだけ決まります。ここで方針発表の前に、今が摂理のどのようなときであるか。確認しておきたいと思います。

 

 まず一つは、真のお母様が真のお父様の聖和後に、「今は摂理の新しい春を迎えた」というみ言を語ってくださいました。今の時は春だと。

 

 そして二番目のときは、まさしく今回の世界的な組織の整備と人事異動の発表をされながら語られたお母様のみ言があります。このみ言は、「私は摂理の伝統を立てるために、三世を立てました。私が地上にいるうちに全ての環境をつくって、水が流れるごとく、よく流れるようにしていきます」というみ言です。言い換えれば、正に摂理の伝統を立てるときであると。

 

 三番目は二〇二二年、国家を正しく建てることであります。ものすごい実力を持っている現在の家庭連合、摂理機関、全ての中心なるUPFと一つになって、この国の責任を負うという、指導者が訪ねてきて、あぶらを注いでくださいと話すことのできる環境をつくってくださることを願うというお母様のみ言であります。このみ言は、今の時は、天一国が完全に安着して、建国しなければならないときということなんですね。すなわち、これから、今の時は、第二次七年路程を通じて、神統一世界を創建するときであるということなんです。

 

 それでは、新しく出発する時を迎えた、神日本家庭連合の新体制の方向を決める方針を発表したいと思います。これらを中心として、これから戦略と戦術を具体的に立てながら、推進してまいりたいと思います。

 

一、最も希望であり、最も重要なことは未来人材育成です。お母様がおっしゃいました。一世圏を代表して天議苑長、二世圏を代表する大陸会長と現職の牧会者。三世圏を代表する大陸副会長と青年指導者たち。過去、現在、未来として、水が流れるごとく、よく流れていくように、これから二世圏の人々を積極的に育てていき、人材配置をしていきたいと思います。このたびの未来人材養成のために、システム構築をもう一度立ち直していきたいと思います。

 

 二番目は、全国の祝福家庭の方たちは、天寶家庭を勝利するということです。全ての祝福家庭は、メシヤ、真の父母様に従って、さらに成長しなければなりません。人類の真の父母様として来られた、縦的横的の八段階を勝利された、天地人真の父母様の勝利圏を相続する道は、神氏族メシヤを勝利する道しかありません。ここに神日本家庭連合は、これから全ての食口たちが天の父母様の創造理想にふさわしい神氏族メシヤとして、実質的な天寶家庭を勝利できるように、積極的にサポートしていきたいと思います。

 

 三番目は、教区別に一万名の食口基盤造成です。伝道はいくら強調しても足りません。伝道は第二の自分を創造する神聖なる生命運動なんです。伝道を通じて、私も、あなたも生きる道なんです。この時代の最高の使命は伝道です。この伝道は忘れてはいけません。このためにまず、やるべきことは、教会から遠くなった食口、また、二世を再び探し、再復帰運動から始めなければなりません。皆様、誰をいちばん伝道したいですか。そのために何をしたらいいですか。主体的に考えてみてください。一度でもみ言に触れたことのある人に、今こそ、天の国が近づいたと伝え、もう一度、命を吹き込んであげなければなりません。食口たちが来たいと思う教会。誇ることのできる教会。これをつくらなければなりません。

 

 四番目は、救国救世基盤造成です。これは二〇二二年までに地区別に国家復帰。また、二〇二七年までの大陸別の国家復帰および神世界安着のために、天の父母様聖会のもと、家庭連合とUPFを中心とする摂理機関が完全に一つになって、地区ごとの国家復帰と、神日本国家復帰に向かって、全ての力を注がなければなりません。ここにUPFと各地区、二〇二二年までの地区別の国家復帰と、二〇二七年まで神日本国家復帰と、全人口の三分の一以上に真の父母様を知らせる活動を実績としてつくらなければならないでしょう。また、母の国として、二〇二二年、神統一韓国の安着のために最大限のサポートをしていかなければなりません。

 

 最後の五番目、母の国の使命完遂です。これは皆さん、今までやってこられましたけども、神日本、母の国として立てられた、これは最大の祝福であり、責任です。これからも世界貢献の継続的な勝利を頑張っていきたいと思っています。

 

 尊敬する全国の指導者の皆様、神日本家庭連合、新体制の出発とともに、百日特別路程を出発したいと思います。今回、この百日特別路程の意味は、摂理の新しい出発をする、新しい体制、新しい組織の安着のためです。この百日特別路程の名称は、タイトルは、「第二次七年路程の完全勝利と新体制安着のための百日特別路程」です。期間は二〇二〇年十一月一日から二〇二一年二月八日まで。百日間であります。前半期五十日路程と後半期五十日路程を分けて進行させます。これに関する具体的な百日特別路程の内容は、公文で配信するようにします。

 

 尊敬する全国の責任者の皆様。私たちの希望は、真の父母様です。希望あふれる人には、悲しみもなく、落胆がなく、絶望がありません。きょう、私たちは、この大いなる希望を持って、ビジョン二〇二七の神世界安着のために、新しい体制を出発します。

 

 私は、神日本大陸会長として、天から頂いた責任を果たすために、死生決断の覚悟で出発したいと思います。全国の責任者の皆様。私と志を共にして、六つの地区の全てが勝利の旗を立てる、天の孝子・孝女になってくださることを切にお願い申し上げます。

 

 以上をもちまして、方針発表の全てを終わりたいと思います。ご静聴、ありがとうございました。

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