真のお母様の心の泉に咲く水仙の花
「私は、春になると凍土からいちばん先に花を咲かせる水仙の花が好きです。堕落によって、困難で苦痛の多い人類歴史を見詰められる天の父母様の心を、どのようにして慰めてさしあげるかを、この水仙を通じて読み取っています。
まだ力はありませんが、凍りついた凍土の地をいちばん先に突き抜けて、春が来たことを知らせるこの水仙を見ながら、多くのことを感じるようになります。
私は真の父母の責任を果たすに当たり、多くの環境圏の制約を六十年間受けてきました。しかし私は立ち止まりませんでした」(「韓半島平和サミット」特別演説〈2月13日〉から)
韓半島平和サミットに賛意を表明する世界の指導者を前に、真のお母様が涙とともに語られたメッセージです。お母様は生涯を通し、真のお父様と共に人類の父母として、あらゆる苦難を超えられました。お父様のご聖和以降は、地上の摂理の先頭に立たれ、誰にも言えない孤独な心情を抱えながら、 全身全霊を捧げて 摂理の峠を歩んでいらっしゃいます。
真のお母様は時折、水仙の花のお話をされます。お母様の心の奥深い所にいつも咲いているのが、水仙の花です。苦しく孤独なとき、唯一、心を開いて向き合うことができ、悲しい心情を吐露しても静かに耳をそばだて包み込んでくれる、オアシスなのかもしれません。そして、最後は、凍土を打ち破る勇気と力強さを与えてくれるのです。
「私は、力強く美しいスイセンが大好きです。今も残雪が解け切る前に飛び出てくる新芽を見ると、ヤンキースタジアムでの大会が思い出されます。北風や冷たい雪に打ち勝って新たに蘇り、最初に春の訪れを知らせるスイセンは、私たちの平和統一運動にとって大きな意味を持つ象徴的な花として、私の心に宿っているのです」(『人類の涙をぬぐう平和の母』161ページ)
人類の真の母に勇気と希望と力を与え続ける水仙の花。真のお母様のみ言とともに人類歴史に永遠に記録され続ける花となりました。
真のお父様に寄り添い続けた忠正松
真のお父様の生涯路程においても、永遠に記録に残り続ける一本の木があります。それが、今も天正宮博物館の入り口に勇壮にそびえ立つ松の木、「一松亭」です。
真のお父様が摂理の荒波を越えていくたびに祈られ、また神様の心情を尋ねるときも、人類の行くべき道を切り開いていく決意を捧げるときにも精誠を捧げられた聖地。その祈りを一言も漏らさずに聞き続け、お父様が人知れず流された涙の全てを知り尽くした松の木。
「真の父母様はこのような一松亭のあるこの場所に将来天の王宮を建てることを予定され、天正宮を建てられる時にも絶対に一松亭を移植しないようにと語られました。その後、真の父母様は長年忠誠を尽くして王宮の地を守って来た一松亭に天正宮の『正』の字を取り、忠正松という名前を付けて下さいました」(一松亭碑文から)
HJ天苑を見守るこの美しい松の木は、真のお父様の生涯の友であり、同志であり、心情の基地となっているのです。
真の父母様と一つになった磁石になろう
私たちは天の父母様(神様)の子女であり、真の父母様の子女です。父母の一番の力の源は子女であり、一番の希望は子女であり、一番の愛の対象も子女です。そうであるなら、何よりも私たちが真のお母様にとっての水仙となり、真のお父様にとっての忠正松とならなければなりません。
真のお母様は、「皆さんが活動し、行く所ごとに、この一日のためにこれまで天が苦労して準備した義人たちが必ずいるようになっています。皆さんは自信を持って、自分が何者であるかを明らかにしてください。真の父母と一つになった皆さんの前には、皆が磁石のようにくっつくようになっています。そのような自信を持って、勇敢に進み出ていく皆さん全員になるように祝願します」(「天地人真の父母様御聖誕記念 天一国敬礼記念式」のみ言から)と私たちに語られています。
このように叱咤激励される真のお母様を拝見すると、私たちが水仙以上の孝情の花を咲かせることを強く願う父母の心情を感じます。
「天が私たちに下さった最後の機会なのに、これを逃してはいけません」と訴えられる真のお母様の前に、勇気と希望と力を送ることのできる、水仙以上に輝く花を咲かせてまいりましょう。