田中富広会長のメッセージ
八月三十一日、東京・渋谷の松濤本部で「Second-generation LIVE」実行委員会の主催による 「Second-generation1万名讃美礼拝」が行われました。説教に立った田中富広会長は、ピュアウォーターに対する天の願いについて説明し、「皆さんが果敢に挑戦し、天の前に若いエネルギーを最大限発揮して、輝く未来をつくっていくことを心から期待します」と語りかけました。(文責・編集部)
新しい時代に求められる和睦、平和をもたらす者
全国、全世界のピュアウォーター、そして祝福家庭の皆さん、おはようございます。
今、世界で最も注目されている牧師、米国・ホワイトハウス信仰局上級顧問であるポーラ・ホワイト牧師が、ピュアウォーターの皆さんにメッセージを送ってくださいました(15ページに全文)。もう一度、感謝の拍手を送りましょう。
「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう」(マタイ五・9)。ホワイト牧師が取り上げたこの聖句を、皆さん、聞きましたね? ピュアウォーターに願われるのは、「ピースメーカー」になることであるとされました。それが、天の期待であり、希望であるというのです。
ホーリーマザー・ハン、真のお母様は、〝新しい時代に求められるのは、和睦をもたらす者、平和をもたらす者である〟と語られました。ピュアウォーターの皆さんは、そのみ言に最もふさわしい存在であると思います。天から大きな願いを託されたピュアウォーターです。
「水」に込められたお母様の期待
真のお母様は、「水(ウォーター)」という文字が含まれた呼び名に、皆さんへの期待を込められました。水には次のような特徴があります。
第一に、水はどんな隙間にでも入っていき、どこまでも下りていきます。そして、自らを汚しながらも、触れた相手をきれいにするのです。
ピュアウォーターの特質は、「ために生きる」です。皆さんは地球の裏側に行ったとしても、とことんために生きて、人々に幸福をもたらすことが願われています。
第二に、水は絶対にその本質を変えません。通常は液体ですが、氷として固まるときもあれば、水蒸気として気体になることもあります。しかし、どんな状態でも、H2Oという本質は変わりません。
皆さんは、律法なき者と接するときは、律法なき者のようにもふるまわなければならないでしょう。異邦人には異邦人としての対応が求められるかもしれません。しかし、「神の子である」という本質は絶対に変わらないのです。これが、皆さんの永遠不変の本質です。
第三に、水は命の源です。水がなければ、全ての生あるものは滅びます。ピュアウォーターは命を生かす根源なのだという自覚を持っていきましょう。
第四に、水は水路の幅が狭くなればなるほど、勢いよく流れます。渓谷や渓流を見れば、よく分かります。川幅が狭くなると激流に変わるでしょう。水は試練を受ければ、勢いを増し、成長するということです。
試練は、ピュアウォーターである皆さんを成長させてくれます。天は皆さんを大きく育て、りっぱに役割を果たしていけるように導いてくださっていると確信します。
ホワイト牧師はこのように語られました。
「神に従うということは、人生に試練がなくなるという意味ではありません。……試練はあなたを決めるものではなく、あなたを磨くものです。……試練の中にあっても忘れないでください。神はあなたをそのみ手の中に抱いておられます」
皆さん、試練のあるところに神様は共にいてくださいます。アーヂュ!
神の子の出現を恐れるサタンの勢力
冒頭で紹介した聖句「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう」に最もふさわしいのが、ピュアウォーターの皆さんです。
そんな皆さんの存在を恐れる勢力があります。人間始祖アダムとエバの堕落によって生じた、偽りの父母の勢力、サタンの勢力は、神の子の出現を最も恐れるのです。
彼らは人類を自らの支配下に置き続けてきました。「全ての神々を憎む」と言って神を亡き者にしようとする勢力が、「神は死んだ」「宗教は民衆のアヘンだ」と叫ぶ勢力が、人類を支配し、神から人々を遠ざけようとしてきたのです。
宗教を否定し、霊界を否定すれば、サタンの存在も否定されます。サタンは自らを亡き者にしてまでも、人類を支配下に置こうとし、神の子の出現を止めてきました。
彼らは、神の子が現れてきたら困るのです。そのため、「宗教二世」というレッテルを貼って社会から追いやろうとします。
そして、神を求める心や良心のささやきなどは、全てがマインドコントロールの結果であるとして、信仰を持つこと自体が、あたかも危険なことであるかのように説きます。洗脳、マインドコントロールという言葉をおどろおどろしく使って、それらが解かれるには二十年かかるとさえ言うのです。
それにもかかわらず、「信教二世」と名乗る若者たちが次々に現れました。サタンの勢力は焦っているに違いありません。しかも、信教二世たちは、両親や教会に対して感謝しているとまで言い出しました。サタンの勢力は悲鳴を上げていることでしょう。
ピュアウォーターの皆さんの中には、親の信仰ゆえに苦しい思いをした人がいるかもしれません。学校でいじめに遭ったり、忍耐を強いられたりした人がいるかもしれません。たくさんの我慢を重ね、数え上げれば、指が何本あっても足りないということがあるかもしれません。それでも、「今は感謝しています」と言う。サタンにとって、このような存在はあまりにも恐ろしいのです。
「私は神の子である」と叫ぶ者がいれば、そこに神がいることになります。イエス様はどうして十字架にかかりましたか? 「私は神の子である」。この一言を守り切ったからです。そして、二千年の間、キリスト教徒たちが神の子として命を懸けて天の父を守り通しました。だから、神の子は恐ろしいのです。
感謝する。宗教は、感謝することを当たり前のように教えます。
今朝、ご飯を食べられたことが感謝。夜に寝る布団があることも感謝。帰る家があることも感謝。友達がいることも感謝。きょう、新しい一日を出発できることも感謝。何よりも生まれてきたことに感謝。そして、試練が与えられても感謝する。
そのような人を打ち負かすことはできません。これも、神の子の出現を恐れる理由の一つです。
感謝とともに挙げられる信仰者の武器は祈りです。祈る心を誰も止めることはできません。牢獄の中でも祈る。むしろ、試練の中にあってこそ祈るでしょう。
神の子たちは、祈りという武器を持ち、試練を受ければ感謝して、より天に近づきます。試練を与えれば与えるほど、天のみ意を尋ね求めて近づいていくのです。だから、神を亡き者にしようとする者には、どうしようもありません。
国家的試練を乗り越えて発展してきた宗教
私は彼らに教えたい。どうしようもないのであれば、何もしなければよいのです。放っておけばよいでしょう。宗教は迫害されればされるほど強くなります。あまりにもたたくから、「信教二世遊説隊N.A.B.I」が出てきました。あまりにもたたくから、街頭デモや街頭遊説が行われます。あまりにもたたくから、拉致監禁による被害が浮き彫りになってきたのです。
また、多数の有識者が記者会見を行い、公平公正な裁判を求めると訴えるようにもなりました。今この瞬間にも、解散命令に反対する署名の数が増えています。
家庭連合だけでなく、宗教は国家的な迫害に見舞われてきました。日本では、天理教、大本(大本教)、立正佼成会、創価学会などが国家的試練を受けてきました。中でも、天理教の開祖(中山みき)や大本の教祖(出口王仁三郎)、創価学会の初代会長(牧口常三郎)および二代目会長(戸田城聖)は投獄されました。創価学会の初代会長は獄死しています。
では、それらの宗教団体は、滅んでいますか? むしろ教勢を拡大してきたでしょう。国家的試練を乗り越えて発展してきたのです。
そして、拡大してきた宗教の中には共通点が見られます。二代目の指導者に引き継がれるときに激しい弾圧や試練があるのです。天理教や大本、創価学会がそうでした。
宗教を否定する勢力は血統や継承を恐れます。信仰が引き継がれることを恐れているのです。
「この世に生まれてきてくれて、本当にありがとう」
今、家庭連合は、その試練の真っただ中にあります。逆に言うと、天が注目し、サタンも注目する最高の時ですね。正に、ピュアウォーターの素晴らしさの〝見せ時〟です。見せ時などと言っていいのか分かりませんが、皆さんの存在はあまりにも大きいと感じています。
昨日(8月30日)は十時間、会長室で一人、「Second-generation LIVE 〜Stand Up ! with GOD〜」の中継を見ました。たくさん泣きました。皆さんが発する一言一言が心に響きました。天の父母様(神様)と真の父母様、そして皆さんの両親を代表して言わせていただきます。
「この世に生まれてきてくれて、本当にありがとう」
真のお母様は、「ピュアウォーター・アセンブリ2025」(36ページに関連記事)で、〝ピュアウォーターの皆さんは、天一国に根を張って大きく成長し、全世界を抱き、愛される大木として成長してください〟とおっしゃいました。
天一国の核心は真の父母様です。根を張るとき、その根は命の水を求めてどこまでも深く伸びていきます。この命の水の根源は、真のお母様です。ですから、お母様としっかりつながって、天一国の誇れる大木として成長していってください。
水は一か所にとどまると腐ります。皆さんが果敢に挑戦し、天の前に若いエネルギーを最大限発揮して、輝く未来をつくっていくことを心から期待します。
また、この礼拝の配信映像を見ている一世の中には、過去の歩みに対して負債を抱いている人がいるかもしれません。〝こうしていれば良かった〟と後悔している人もいるかもしれません。しかし、今は、二世圏・三世圏を支え、天が用いることのできるアベル教団、家庭連合をたくましく大きく育てて、りっぱな教団として引き継ぐことを絶対に誓っていると信じます。
共に、未来に向かって前進してまいりましょう。