神様の解放の最終段階を迎えた今

九月十五日、北海道

 九月十五日、北海道帯広市近郊の「聖火の郷」で、「2024神日本天運相続孝情奉献聖火式」が行われました。記念の辞に立った田中富広会長は、七か月後に迫った天苑宮(チョ ヌォン グン)・天一聖殿の入宮について語り、「これからの七か月間に向けて、共に決意を固め、勝利のみ、希望のみを見詰めながら、前進してまいりましょう!」と呼びかけました。                    (文責・編集部)

聖火式の主役は、絶対善霊となった先祖たち

 北海道の祝福家庭、食口(シッ ク)の皆さん、そして、全国の兄弟姉妹の皆さん、おはようございます。
 午前中に雨が降るという予報があり、心配しましたが、その雨は昨夜のうちに降ってくれたようです。今は青空も見えています。天の導きに心より感謝申し上げます。
 年に一度、ここ「聖火の郷」に来るたびに、聖霊の共鳴、霊性の共鳴というのでしょうか、感謝の心を覚えます。聖火の郷は、帯広の兄弟姉妹たちが丹精を込めて管理してくれており、聖火式は、北海道エリアの皆さんの協力なくしては成り立ちません。北海道の皆さんに感謝の拍手を送りましょう。(拍手)ありがとうございます。
 本日は、全国から約二十のツアーが組まれ、地元の兄弟姉妹を代表して集った方々もいます。皆さんが尽くした精誠を背景に、多くの絶対善霊も感謝と喜びをもって、この場に同参していることでしょう。
 本日の式典の主役は霊人たちです。絶対善霊となった先祖たちは、地上の兄弟姉妹たちが尽くした愛と精誠、真心の土台の上で恩恵を受け、過去の罪の痕跡までも整理される瞬間を迎えようとしているのです。私たち以上に緊張感を持って、この場に臨んでいるに違いありません。
 私たちは、真の父母様の勝利圏によって孝情奉献書の恩恵を伝授されました。改めて、天の父母様(神様)と真の父母様に大きな感謝の拍手をお送りしましょう。(拍手)

神様の最大の悲しみは人類の父母になれなかったこと

 飛行機に乗ってこちらに向かう中で、皆さんと何を共有したらよいのだろうかと考えてきました。きょうは、皆さんと一緒に、「神様の解放の最終段階を迎えた今」というテーマで考えてみたいと思います。
 真のお母様の最大の関心事は、七か月後に控えた天苑宮・天一聖殿の入宮です。お母様はこれを、「人類歴史の完成、復帰摂理の完成」とまでおっしゃいます。このみ言を初めて伺ったとき、私の心に〝いや、お母様、「完成」は言いすぎではないですか〟という思いがよぎりました。この場で告白しておきます。聖火の郷にいる間に告白すれば、天から許していただけるような気がします。(笑い)
 真のお母様は、私たちの想像を絶するほどの緊張感の中で、毎日を過ごしていらっしゃいます。
 先日、真のお母様の願いを受けて、韓国・清平(チョン ピョン)で一週間の精誠路程に参加しました。来られないようなら、一週間断食をして精誠を尽くしてほしいと願われるぐらい、お母様の強い思いが込められた精誠路程でした。
 この一週間を通して、私が得た結論があります。先ほど述べた「完成」という意味をようやく悟るようになりました。その意味を改めて、皆さんと共有したいと思います。
 真の父母様がこの地上に来られた核心的目的、その中心的使命は何でしたか? この道に導かれてからのことを振り返ってみてください。「神様の解放」という言葉を何度も聞いてきたと思います。真のお父様の生涯路程を見ても、神様の解放のための宣布式が何度もありました。申し訳ないことながら、私は、〝それでもなお、神様の解放は終わらないのか〟と疑問に思ったこともあります。
 真のお父様の聖和以降、この十二年間、真のお母様は「完成」に向かってまっしぐらに突き進んでこられました。私は改めて、その意図がどこにあったのか深く考えてみました。
 神様の最大の悲しみは、最大の苦悩は、親でありながら、人間始祖の堕落によってわが子を失ったことです。神様は人類の親でありながら、「父母」と呼ばれたことがありませんでした。何人も、「父母」と呼ぶことのできる位置にいなかったと言ったほうが正しいかもしれません。
 旧約時代には「ヤハウェ」、新約時代にはイエス様を通して「父なる神」と呼ばれました。しかし、父母にはなれなかったのです。神様は、ご自身の夢が奪われ、「囹圄(れい ご)の神」となっても、今日まで人類の救援摂理を牽引してこられました。
 私は精誠路程の七日間で、神様の苦悩を絶対に解放するという真のお母様の強い思いと信念を改めて感じました。
 真のお父様は、〝神様が父母であると知らない者たちに、神様が父母であることを教えなければならない。それが私たちの使命である〟という内容のみ言を語られたことがあります。神様を父母として地上に迎えられる環境をつくるために、真のお母様の十二年間の苦悩があったと言ってもいいかもしれません。
 来年四月に天苑宮・天一聖殿の入宮を控えています。天苑宮・天一聖殿の建立は、二〇一四年に「天地鮮鶴苑(チョン ヂ ソ ナ グォン)」という名で、真のお母様から公式に発表されました。それから十年がたってしまいました。私たちの誰が、本気で、天地鮮鶴苑奉献の意味を考えてきたでしょうか。
 真のお母様はこの間に、「天苑宮・天一聖殿」という名称を発表する環境を整えられました。そして、「入宮」という言葉をもって、私たちに「時」の重要性を知らせてくださっています。

神様は時空を超えて私の家庭に着地される

 神様を父母と呼ぶことのできる環境の創造。この環境とは何でしょうか? 
 父母が、父母でありうる理由は、目の前に子女がいることです。子女がいない所に父母が立つ位置はありません。ですから、神様が「私の子女である」と言うことのできる子女を整えない限り、神様を父母としてお迎えする道は整いません。このことを、真のお母様は十年間、苦悩してこられました。
 それでは、子女とは誰のことでしょうか? 言うまでもなく私たちです。私たち祝福家庭が、父母の勝利圏を相続できる位置に立って、父母が、「私の全てを相続させてあげる」と言うことのできる子女にならなければなりません。
 真のお母様は、神様の最終解放の瞬間を準備しておられると、ご理解ください。そのためにあえて、私たちに与えてくださった称号が「天寶」です。
 天寶の本質は、神氏族メシヤです。神氏族メシヤの勝利をもって、父母の勝利圏を相続できる子女、永遠に枯れることのない天寶の花として、天一国(てん いち こく)の民が整えられます。そこに父母をお迎えするのが、天苑宮・天一聖殿に神様を父母としてお迎えする本質的意義です。
 真のお母様は、天苑宮・天一聖殿について、「地上の神様の家」であるとおっしゃいました。それはもちろん、天苑宮・天一聖殿という建物に神様を閉じ込めるという意味ではありません。子女のいる所に父母として着地できる、全く新しい時代が始まるということです。人類歴史上初めて、この瞬間を迎えようとしています。
 神様が地上に降臨される天一聖殿は、本聖殿です。教会は分聖殿であり、私たちの家庭は実体聖殿であると、何度も教わってきました。神様が時空を超えて地上に着地されるのは、本聖殿である天一聖殿はもちろん、分聖殿である教会、実体聖殿である私たちの家庭、でもあります。来年四月十三日に、私たちの家庭にも来られるのです。「あら、そうなの。大変。片付けなくちゃ」。そんなことを言っている場合ではありません。(笑い)
 まず、神様が安着できるように私たちの心を掃除しましょう。そして、夫婦関係、親子関係を見直し、家庭の中に神様が着地することのできる心情関係を築いていくのです。この七か月間で、私たちの心から、親を迎えることのできる環境圏をつくっていきましょう。いかがですか!(拍手)
 真のお母様はこれまで繰り返し、〝天の父母様の夢は、地上で真の父母として子女たちを抱き締めて愛し、地上で生活をされた後、一緒に天上天国に行き、永遠の世界で共にすることだった〟という内容について語ってこられました。
 人間始祖アダムとエバの堕落によって、神様の夢はかないませんでした。六千年を経て、神様が地上に父母として立たれ、四大心情を体感しながら、人類と共に永生することのできる、全く新しい時代が始まるのです。

天の父母様を中心とした、偉大なる、新しい文化が始まる

 それに伴い、全く新しい芸術、全く新しい文化も始まります。
 真のお母様は、神様を地上にお迎えするに当たり、既存の音楽を使わないように願われました。全く新しい音楽を、天から啓示を受けて作らなければならないというのです。
 今、清平には、十三人の音楽家たちが世界から集まっています。毎日、天心(チョン シ)苑(ムォ)特(ン)別徹夜精誠に参加しながら、天から与えられる曲を形にしているのです。真のお母様は、このような内容を語り、彼らを激励されたそうです。
 〝もう、天では曲ができ上がっています。ベートーヴェンやヘンデルなど、再臨のメシヤを待ちわびた偉大な音楽家たちがいるではないですか。地上には、メシヤ、人類の真の父母が立っています。いよいよ神様を父母として迎えるに当たって、すでにできた音楽を、天からキャッチするだけなのです〟
 天の父母様を中心とした、偉大なる、新しい文化が間違いなく始まります。その発信の核心は、家庭でなければなりません。神様を地上に迎えた夫婦はどうなるのか。神様を迎えた親子はどうなるのか。私たちの家庭が全く新しい文化を発信していくのです。
 万民に奇跡を見せる環境の創造。これを、本気でスタートしていかなければなりません。そこに全人類を巻き込んでいくのです。

最後の一人を取り戻すまで、神様の救援摂理は終わらない

 天の父母様が地上に来られて、最もなさりたかったことは何でしょうか? それは、一人残らず、全ての子女を、ご自身の懐に取り戻すことです。地上の人類はもちろんのこと、億兆万の霊人たちもです。彼らも天の父母様の子女です。
 最後の一人を取り戻すまで、神様の救援摂理は終わりません。なぜでしょうか? 親だからです。最後の一人の子女を取り戻すまで、絶対に救いの手を止めることはありません。これが親です。アーヂュ?(「アーヂュ」) そのような父母を地上に迎えて、共に、み旨成就に向かって走っていくのです。
 七か月後、天の父母様を地上にお迎えして祝福式が行われます。真のお母様は、もう一度私たちが、天の父母様のもとに返っていけるように特別恩赦を行うと決定されました。全ての祝福家庭、全ての子女たちが対象です。
 私たちは、全く新しい子女として、天一国の民として、この祝福の場に同参する家庭になっていかなければなりません。きょうをもって、全くゼロとなって新しい出発をしていきましょう。
 特に霊人たちは、百日間、霊界で修錬会に参加しなければ、祝福に臨むことができません。来年四月十三日まで百日を残すとしたら、今年いっぱいで霊人の解怨(かい おん)を終える必要があります。そこに向かって、私たちは神氏族メシヤとして、天寶家庭として、挑戦していかなければなりません。いいでしょうか!
 この七か月間、真のお母様は決死的な覚悟で挑戦していかれます。私たちの教団が向き合っている厳しい裁判問題も、この間に決着がつくでしょう。その瞬間に照準を合わせて取り組んでいきます。

日本国民に、私たちの真実の姿をはっきりと示していきましょう

 その勝利のために絶対に必要なものは何でしょうか? それは、実体です。日本国民に、私たちの真実の姿を正しく知ってもらうことが大切です。全国の兄弟姉妹たちの実体を多くの人に知っていただくのが、裁判に向かうための、最も心強いサポートとなります。
 家庭連合の信徒と交流し、信徒と向き合えば、〝これは本物だ〟と確信し、共に闘っていこうと立ち上がる人が現れるはずです。天は必ず、そのような義人を全国に準備してくださっています。この義人を引っ張りあげられるのは、私たちの実体だけです。
 神様を地上にお迎えするこの時、堂々と地域のため、国のために生きる私たちの姿を見て、本当にこの教団を解散させることができるでしょうか? 人々に、「この信徒たちを、教団を失った被害者にしてもいいのですか!」と言わしめる実体。そんな私たちの実体を、日本の全ての国民の前に、はっきりと示していこうではありませんか!(拍手)
 きょうは、全身に家庭連合マークを貼って、お帰りください。(笑い)私たちの一挙手一投足が証しになります。二十四時間、神様がいつも共におられることを示すことで、〝やっぱり家庭連合は宗教だった〟と認識してもらうことが重要です。
 これからの七か月間に向けて、共に決意を固め、勝利のみ、希望のみを見詰めながら、前進してまいりましょう!