たくさん聞いて、たくさん走ろう!

 一月四日、東京・渋谷の松濤本部で「天の父母様聖会 二〇二三神日本大陸 始務式」が行われました。会長団、本部局長、元老食口らが集う中、メッセージに立った天の父母様聖会の方相逸・神日本大陸会長は、二〇二二年の歩みを振り返ったうえで、二〇二三年のスローガンと五つのポイントを示し、「今年一年、たくさん聞いて、たくさん走り、神様と真の父母様の愛を全国に証ししてまいりましょう」と呼びかけました。(文責・編集部)

 皆さん、明けましておめでとうございます。
 二〇二二年を振り返ると、上半期の六か月間は、予定どおりに活動することができ、天一国の実現に近づいているという手応えがありました。しかし、七月八日に起きた安倍晋三元首相の銃撃事件以降、風向きは一変しました。家庭連合に向けてあらゆる角度から批判の矢が放たれるようになったのです。
 国民に対して、教団の取り組みや考えを説明するとともに、マスメディアの偏向報道から全国の祝福家庭、食口たちを守るため、宗教法人の責任者として、田中富広会長は二度、記者会見を開きました。そして、勅使河原秀行・教会改革推進本部本部長が三度、会見を行い、報道各社の質問に答えていきました。お二人をはじめ、現場で苦労された全ての教会スタッフに心から感謝申し上げます。

天苑宮の奉献に最も関心を寄せられる真のお母様

 写真を見ながら、昨年一年間を振り返ってみます。
 一月十一日、松濤本部で始務式を行い、新年をスタートしました。私はこのとき、二〇二二年で「二」が三つ重なることから、「二世時代が本格的に出発します!」と宣言しました。
 私は、二〇二〇年十月に天の父母様聖会・神日本大陸会長に就任後、全国巡回を始め、昨年十二月十八日の兵庫教区訪問をもって、全六十七教区を回り終えました。
 二月六日、韓国・清平のHJガーデンホールで行われた「天地人真の父母様御聖誕記念 天一国敬礼記念式」に参席し、代表報告祈祷をしました。真のお母様が臨席される場で、全世界の天一国指導者を代表して祈るのは初めてだったので、とても緊張し、足はガクガク震えていました。
 「韓半島平和サミット」(2月13日)には世界的VIPが集いました。真のお母様が、その代表者たちと撮影された写真(次ページ)を見ると、二千年前のイエス様と十二弟子の姿が思い浮かびます。当時、十二弟子がイエス様と一つになっていれば、神様の理想世界は実現されていたでしょう。時を経てお母様のもとに集ったVIPたちは、お母様と完全に一体となって歩んでいます。潘基文・前国連事務総長やカンボジアのフン・セン首相、米国のニュート・ギングリッチ元下院議長が、真の父母様のことを全世界に証ししてくださっているのです。皆さんも、その姿を見るたびに、神統一韓国、神統一世界が間近に迫っていると感じるのではないでしょうか。
 真のお母様は、未来人材の育成に力を入れておられます。その願いを受け、海外に天一国青年宣教師を送ってきましたが、昨年は新型コロナの影響で海外派遣を断念せざるをえませんでした。そこで象徴的に、日本で台湾に最も近い与那国島(沖縄県)に、青年宣教師たちと訪問してきました(3月13〜15日)。
 四月十六日、真の父母様の聖婚六十二周年を記念して挙行された「第五十五回天の父母様の日および第六十三回真の父母の日 天一国敬礼記念式」に参加しました。皆さん、真のお母様が今、最も関心を寄せておられることは何だと思いますか? 天苑宮の奉献です。
 昨日(1月3日)、HJガーデンホールをメイン会場とし、全世界をインターネットでつないで「二〇二三 天一国指導者新年賀礼会」が開かれました。私は、松濤本部からリモートで参加し、代表報告祈祷を捧げました。その祈りの三分の一は、天苑宮に関する内容になりました。真のお母様の願いがそこにあると確信しているからです。
 昨年四月十七日に、天苑宮奉献のための決意式が現地で行われ、現在、内装の仕上げが急ピッチで進められています。
 「天一国世界指導者特別教育」(4月19〜22日)では、日本の教区長たちが、真のお母様のみ前で「み旨の応援歌」を歌う機会が与えられました。そして、その日程の最終日に、天心苑で教区長たちと祈りを捧げていると、お母様が修錬苑に来られ、美しいつつじの花をバックに、私たちと写真を撮ってくださったのです。さらにお母様は、教区長たちにネクタイをプレゼントしてくださいました。
 真のお父様が留学のため初来日された日(1941年4月1日)を「日臨節」として祝っており、昨年は五月二十八日に「日臨節八十一周年記念大会」(山口県下関市)を開催しました。
 その日から二十一日目、六月十八日に尹煐鎬・世界本部本部長を迎えて、「神日本指導者特別総会」(東京・新宿)を実施。全国の牧会者と婦人代表が集い、多くの恵みを受けました。それから二十一日目に銃撃事件が起きました。

日本家庭連合の希望、二十人の二世教区長が立つ

 冒頭でも触れましたが、田中会長は、七月十一日(都内ホテル)と八月十日(日本外国特派員協会)の二度、会見を開きました。家庭連合に対して批判的な記者たちからの厳しい質問が飛び交う中、真摯に応対する田中会長の姿を目にした先輩家庭をはじめ、多くの方から激励の電話を頂きました。
 そして、教会の改革を進めるため、「教会改革推進本部」を設置し、勅使河原本部長が、マスメディアへの対応を担うようになりました。
 八月十二日、「サミット二〇二二および指導者会議」(韓国・ソウル)で、安倍元首相を哀悼する時間が持たれました。「天宙聖和十周年記念式典」(8月14日)に続いて開かれた「天一国指導者総会」(同16日)で、私が日本家庭連合の現状を報告。再出発のための「神日本指導者緊急特別集会」(10月7日、一心特別教育院)を行い、牧会者、婦人代表と気持ちを一つにして出発しました。
 九月四日、真のお母様からお電話を頂き、二世指導者たちを積極的に用いるよう激励を受けました。その願いのもと、現在、二十人の二世が教区長として立っています。彼らは日本家庭連合の希望です。今回の四十日原理特別修練会で彼らが講義するようすも見ましたが、とてもりっぱです。牧会者としての経験はまだ浅いですが、それを補って余りある、情熱と実力を兼ね備えているのです。
 一方で、彼らに教区長の立場を譲った方々がいます。六十一歳から六十五歳までの牧会者たちです。その方たちを松濤本部に招いて食事会を行いました(10月21日)。一人一人に感想を聞いてみると、「二世時代の到来が本当にうれしい。私たちは喜んで職を降ります」などと語り、私は感動の涙を流しました。
 松濤本部に美しい花々で祭壇を築き、第四十回「神日本聖和祝祭」(11月3日)を開催。「全国教区長会議」(11月8日、松濤本部)、第二回「公職者天一国語スピーチ大会」(11月16日、松濤本部)、「全国教区伝道教育部長研修会」(11月22〜23日、一心特別教育院)、第十二回「教区婦人代表研修会」(12月5〜6日、東京・新宿)が続けて行われました。
 約一年半にわたり推進してきた、尋訪プロジェクトの集大成として、「PEACE CUP JAPAN大陸会長杯」の全国大会(12月10〜11日、茨城県神栖市)を開催しました。冷たい風に負けず、各地区の代表が、二日かけてリーグ戦、トーナメント戦を行った結果、第一地区代表の「西神奈川VIGO」が優勝しました(34〜39、50〜51ページに関連記事)。
 十二月十二日、松濤本部で「創立六十三周年記念表彰式」を行い、四家庭に「真の父母賞」(牧会者・公職者33年)が贈られたほか、「功労賞」として、牧会者、婦人代表、伝道優秀者、世界貢献、職員・スタッフ奉職の各部門で、計百七十人に表彰状や記念品が贈られました(26ページにリポート)。

私たちの宿命の道、神氏族メシヤの道を勝利する

 昨日の新年賀礼会で、真のお母様がみ言を語られました。そのみ言を共有し、新年を出発したいと思います。
 「皆さんの懇切な願いが、実体的に全人類を明るく照らす希望のともしびとなり」
 全世界の祝福家庭が、み言を実践して真の愛の実体となり、世の中を照らす明かりになってほしいということです。
 「ときめきと喜びと歓喜が満ちあふれた癸卯の年、黒いうさぎの年を迎えました」
 昨年は「壬寅」でした。この年は北北西の方角に運勢があると言われます。
 昨年、北朝鮮によるミサイル発射は約七十発で過去最多となり、その費用は八百億円を超えるそうです。貧しい国であるにもかかわらず、このようにミサイルを発射するのは、自国に時が満ちていると考えているからではないでしょうか。
 「特に黒い色は、全ての光を皆、吸収します。太陽の熱を受ければ受けるほど、温かさが生じることは、誰も否定できません」
 「黒」は全ての色を含みます。
 また、「千字文」(子供に漢字を教えたりするのに用いられた漢文の長詩)で最初に出てくるのが「天地玄黄」です。その意味は、「天は玄(黒)く、地は黄色い」です。皆さんは「空」というと「青」をイメージするでしょう。太陽が昇っているときはそうですが、夜は暗くなりますね。真のお父様が晩年によく語られた、夜の神様と昼の神様はどちらが先でしょうか? 夜の神様です。つまり、全ては黒から始まるということです。
 では、黒にいちばんよく映えるのは何色でしょうか? 白です。真のお母様は、黒は全ての光を吸収するとおっしゃいましたが、そこに神様がいらっしゃるからだと思います。そして白は、真の父母様を象徴するように感じるのです。
 「天と人類の前に勝利者として、誇らしく尊敬される皆さんとなるように願います」
 私たちにとって宿命の道は、神氏族メシヤの道です。真のお父様は最後の祈祷の中で、神氏族メシヤの勝利を切実に願われました。私たちが、自らのことを真の父母様の子女と言うのなら、願いを果たさなければならないでしょう。
 ヤコブがたどった道をモーセが行きました。そして、モーセの道をイエス様が行かれ、イエス様の道を真の父母様が行かれました。「信仰基台」と「実体基台」を勝利し、「メシヤのための基台」を立てるのが公式です。誰もが行かなければなりません。
 天に侍り、み言を信じて実践し、家族、氏族、地域社会に尽くしていきましょう。そして、全ての祝福家庭が神氏族メシヤを勝利し、皆から尊敬される名門家になってほしいという真のお母様の願いを果たすのです。お母様は、「天の父母様(神様)の夢を実体的に成してさしあげる孝子・孝女になるよう、お願いします」とおっしゃいました。歴史がどのように移り変わっても、親孝行ほど美しいものはないのです。

うさぎに込められた天の教え

 ここ数日、二〇二三年のスローガンを考えていました。うさぎの特徴というと、その大きな耳ですね。私は、神様がうさぎの耳を通して、人の話をたくさん聞いてあげることの大切さを教えておられるように感じます。それで、今年のスローガンを、「たくさん聞いて、たくさん走ろう」としました。
 尋訪プロジェクトをさらに推進し、積極的に家庭を訪問して兄弟姉妹の話を聞いてあげましょう。訪問の対象は、二世に限りません。しばらく教会に来られていない祝福家庭や、再復帰した伝道対象者たちも訪ねるのです。
 うさぎは、体が小さくてすばしこいので、きつねなどが捕まえようとしても簡単にはいきません。ただ、欠点もあります。うさぎは前脚より後ろ脚のほうが長いので、山で、慌てて下の方に逃げるとバランスを崩してしまいます。そのため、上の方に向かって逃げるのです。
 私は小さい頃、うさぎ狩りを見たことがあります。村人五十人ぐらいが山の麓に集まり、かねのようなものをカンカンと打ち鳴らしながら山を登っていくと、てっぺんの方にうさぎが集まり、一網打尽にすることができました。この、頂上だけを目指すという、うさぎの特徴も私たちには必要なものと言えます。
 また、うさぎは繁殖力がとても強いです。生まれて四か月ほどで子を産むことができるようになります。妊娠期間は約一か月で、一回の出産で四羽から八羽の子を産みます。しかも、うさぎには決まった繁殖期はなく、一年中、交尾して出産できるのです。オーストラリアには本来、うさぎはいなかったのですが、イギリスから持ち込まれたうさぎが大繁殖し、百五十年以上にわたって、うさぎと〝戦争〟をしているそうです。
 日本では、うさぎと亀の競争の話が有名でしょう。話では亀が勝ちますが、現実にはありえません。(笑い)百パーセントうさぎが勝ちます。〝歩くのが遅い亀でも、休まず勤勉に努力し続ければ勝つことができる〟という教訓は大切にしつつ、うさぎのようにすばしこく走り抜けていきたいものです。

真の父母様から願いを受けたとき、「できます!」と答えられる者に

 今から二十一年前のことです。修錬会で私の前に立たれた真のお父様が、「おまえ、何歳なの?」と聞かれました。私が、「四十一歳です」とお答えすると、お父様は、うらやましそうなお顔をして、「実にいいときだなあ」とおっしゃり、「今の私の基盤があれば、おまえの年なら、私は世界を統一しただろう! おまえは自信があるのか?」とお尋ねになりました。
 私はそのとき、返事をすることができませんでした。今でも、なぜ答えられなかったのかと悔やんでいます。「はい! あります」と、力強く答えてさしあげていたら、真のお父様はどれほど喜ばれたでしょうか。
 私は、自宅の玄関にそのときの写真(上)を飾っています。真のお母様からどのようなことを願われたとしても、今度は絶対に、「できます!」と答えられるように自らを戒めているのです。
 真のお母様は、天苑宮の完成によって天の摂理は完成すると語られました。「摂理の完成」。そこには何か、恐ろしい響きがありませんか。天正宮博物館が、真の父母様を中心とする至聖所だとすると、天苑宮は中央庁、復帰摂理の聖所となります。その天苑宮で最も重要なのが天一聖殿です。天一聖殿は天苑宮の本館棟に設置されます。人類歴史において、数多くの宗教が神様をお迎えしようとして聖殿を建ててきましたが、実際に、神様に侍ることができたところはあったでしょうか。天苑宮は、神様が臨在される唯一無二の聖殿であり、神統一韓国が世界に誇ることのできる宝物です。
 真のお母様は、世界巡回の際に博物館や美術館などを見て回り、どのように天苑宮を建造すればいいか、検討を重ねてこられました。神様をお迎えする聖所だからこそ、この世のどんな建造物よりも美しさと威厳を持たなければならないと考え、装飾品は一つ一つ時間をかけて精巧に作られています。天一聖殿の側面には画廊があり、螺鈿でできた巨大な絵画が並んでいます。大きいものは高さが約八メートルあるそうです。
 また、本館棟の三階には、中央庁にふさわしく、大会議室や政策発表室も備えられています。いつか、ここで会議する機会があるかもしれないと思うと期待が高まります。さらに、野外には彫刻公園が造られ、海外の有名作家の作品が展示されます。
 今年五月五日に挙行される天苑宮の奉献式まで、四か月ほどしか残っていません。日本の全ての祝福家庭、食口は心を一つにし、毎日、天上にいらっしゃる真のお父様と、天正宮博物館にいらっしゃる真のお母様に思いをはせながら、精誠の祈りを捧げていきましょう。

多産のうさぎの年に伝道の十倍化を果たそう!

 最後に、本年を歩むうえでの五つのポイントを確認します。
 第一は、伝道の十倍化です。今年は、多産を象徴するうさぎの年ですから、伝道の運勢が必ず到来します。十倍化は、真のお母様がお電話を下さったときに強調されたことです。お母様は、私たちが信仰的に弱くなりそうな局面でも、変わることなく、天の摂理を推進されています。神様と真のお父様に喜びをお返しすることだけを考えておられるのです。
 第二は、尋訪プロジェクトの推進です。この取り組みを、教会の文化として定着させていきましょう。伝道十倍化にも大きな役割を果たすはずです。
 第三は、神霊と真理で草創期の精神に戻ることです。まずは、『原理講論』を基に原理学習を徹底していきましょう。
 神霊について、私の経験を少しお話しします。私は、韓国の最南部に位置する木浦で三年間、牧会者をしました。そこで、四三〇家庭、七七七家庭の古い先輩家庭が、草創期に受けた恩恵を何度も証してくれました。木浦から中心都市の光州までは約六十キロあります。「真の父母様が光州に来られる」と連絡が入ると、先輩家庭たちは、バスや電車に乗らず、六十キロの道のりを「園の歌」を歌いながら歩いたそうです。その一泊二日の間、真の父母様を慕い求めて歩く食口たちに、天から霊的な恩恵が降り注がれ、涙がとめどなく流れたといいます。真の父母様からみ言を頂く前に、すでに霊的に満たされて感動の涙を流す。これが神霊の力です。精誠の足りない所に神霊が降りることは絶対にありません。
 霊的な働きかけといっても、善霊と悪霊の両方があるでしょう。悪霊は、私たちが人を恨んだり、堕落性に根ざした行動をしたりするときに近くにいるのです。世の中で悲惨な事件が起きるたびに、悪の存在を感じさせられます。私たちは、天の前に精誠を尽くし、他のために生きることで、天の協助を受けられるようにしなければなりません。
 皆さんは、真のお父様が興南の収容所で十二人を伝道された話を聞いたことがあるでしょう。お父様が直接、囚人たちに声をかけて伝道されたのではありません。霊界から「偉大なる先生、再臨のメシヤが来ている」と教えられ、人々が導かれてきたのです。伝道できないのは、祈りの精誠が足りないからです。霊界を動かすことができていないのです。
 家庭連合は、真の父母様のみ言と「原理」で勝負します。四十日間のみ言教育で食口たちの心霊は復興し、全国で喜びの声が上がっています。原理修練会の持つ力は、はっきりと示されました。
 千葉の二十一日修錬会に参加し、大きく転換されたという二世もたくさんいます。参加するまで、自分が二世であることを知らずに育った人が、み言に深く感動して教会につながるケースもあります。そのような証しが立てられる中、わが子を二十一日修に送らないという選択肢はないでしょう。長い人生において二十一日間はわずかな期間ですが、人生を左右する重大な転機になるのです。
 第四は、私たちの宿命の道、神氏族メシヤの道を勝利し、皆から尊敬される名門家になるということです。
 第五は、試練を必ず乗り越えるということです。文部科学省が家庭連合に対して質問権を行使しましたが、私たちができることは、質問に真摯に回答し、粛々と教会改革を進めることだけです。また、明日(1月5日)には、いわゆる「被害者救済法」が施行されます。私たちが新法を遵守し、み言どおり隣人、地域、国、世界のために生きていけば、国家の信頼を勝ち取ることができるでしょう。
 多くの国民から、「日本のために家庭連合が必要だ」と言われるようになる日を楽しみにしながら、今年一年、たくさん聞いて、たくさん走り、神様と真の父母様の愛を全国に証ししてまいりましょう。

藤之原和代・大陸会長夫人の挨拶

天の恵みにあふれた希望の年

 皆様、新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 私は、壇上に立つ前に祈るのですが、必ず与えられることがあります。今年の年始め、午前零時の祈祷を捧げるため、松濤本部に来たときのことです。祈祷会が始まるまで、しばらく目をつむって祈っていると、夕立のように激しい雨が降っている感覚を覚えました。不思議だなあ、なぜかなあと思案していると、ぱっと、〝恵みの雨が降るということだ!〟と思いつきました。〝2023年は、年始めから一変し、希望の年になる!〟と思ったのです。
 祈祷会の冒頭で讃美した聖歌は「園の歌」でした。1番の歌詞に「恵みのにわか雨」とありますね。私は、その歌詞を通して、〝やっぱりそうだ!〟と、うれしくなりました。
 新年を迎えるに当たり、いかなる環境でも天の恵みに意識を向けていかなければならないと考えていました。そうして、昨日の新年賀礼会でみ言を語られる真のお母様のお顔を拝見したとき、やはり希望に焦点を当てるべきなのだと確信しました。
 私たち夫婦は不足な者たちですが、昨年一年を通して、この立場が与えられた意味を感じさせていただくことが多々ありました。皆さん一人一人も、今、置かれている立場に意味があります。〝この方でなければ、この部署は務まらない〟と思うことが本当に多かったのです。「今」というときに、天に用いられた私たちだからこそ、この一年を乗り越えてこられたのだと思うと、皆さんへの感謝は深まるばかりです。
 不足な者たちではありますが、今年も夫婦で一生懸命、頑張ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。